瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

加賀乙彦『永遠の都』(2)

新潮文庫
 各巻のカバー表紙折返しには「主要登場人物」が示される。右下に「カバー装幀 司  修」とあるのは共通。
「主要登場人物」は1行めに時代と一部の巻では年齢についての注記が1行で示され、次いで横線で区切って上下2段組にしたところに主要な人物が並ぶのだが、人名はゴシック体で1人1行(双子1組が2人で1行)で「…」で繋いで職業と簡単な続柄を明朝体で示す。配列は家族ごとで姓は1人めのみに示される。それから最後の1行は段組にせずにその他の人物が列挙される。以下、各巻の段組になっていない最初と最後の各1行、その間に「主要登場人物」として挙がっている人数と*1を並べて置こう。

『永遠の都1』主要登場人物(時代は昭和10年、年齢は数え年)
   21人
他に、外科医の唐山竜斎、大工の岡田、運転手の浜田、間島婦長、鶴丸看護婦、久米薬剤師
『永遠の都2』主要登場人物(時代は昭和11年
   25人
他に、外科医の唐山竜斎、大工の岡田、運転手の浜田、末広婦長、久米薬剤師、麻布の歩兵第三聯隊の将兵たち
『永遠の都3』主要登場人物(時代は昭和10年代、年齢は昭和15年の数え年)
   26人
他に、外科医の唐山竜斎、大工の岡田、末広婦長、久米薬剤師、女中のなみや
『永遠の都4』主要登場人物(時代は昭和10年代前半〜17年)
   26人
他に、外科医の唐山竜斎、大工の岡田、末広婦長、久米薬剤師、女中のなみや、ジョー・ウィリアムズ神父
『永遠の都5』主要登場人物(時代は昭和19年〜20年前半)
   25人
他に、外科医の唐山竜斎、シュタイナー音楽一家、菊池勇一家、松沢病院の患者と医師、安在彦(アン・ジェオン)
『永遠の都6』主要登場人物(時代は昭和20年、年齢は数え年)
   25人
他に、外科医の唐山竜斎、西山副院長、菊池勇一家、ジョー・ウィリアムズ神父
『永遠の都7』主要登場人物(時代は昭和20年〜22年6月)
   24人
他に、外科医の唐山竜斎、菊池勇一家、シュタイナー音楽一家、都立高校の悠太のクラスメート


 残り2巻も追って補って置くこととする*2
 肝腎な「主要登場人物」の方だが、一覧表にして見よう*3。説明文まで引くことはせず、出ているかどうかを○で示すに止める。年齢が示されているところは年齢を抜き、死去している者は「死去」とした。なお、結婚して移動し夫の説明中に妻として示される場合は△とした。説明中にのみ出てくる人物は特に注記しなかった。1行で示されていた双子が結婚して1人ずつ2行になったところは◎で2行であることを示した。 

人名
小暮悠次 33歳
  初江 27歳 37歳
  悠太 7歳 12歳 17歳
  駿次 5歳 10歳 15歳
  研三 3歳 8歳 13歳
  央子   誕生 5歳 10歳
時田利平 60歳 65歳 70歳
  菊江 51歳 死去 死去 死去 死去 死去 死去
  史郎 25歳
  夏江 20歳 *4 *5 30歳
秋葉いと 30歳 *6  
中林松男          
間島キヨ   死去
  五郎   29歳
上野平吉      
脇 礼助 死去 死去 死去 死去 死去 死去 死去
  美津 47歳
  敬助 26歳
  晋助 18歳 28歳
風間振一郎
  藤江 48歳
  百合子 23歳 *7
  松子・梅子 20歳 *8
  桜子 17歳 *9
永山光蔵   死去          
菊池 透   *10 34歳
  火之子             誕生
富士千束    
吉野牧人     死去        
村瀬芳雄            

*1:8月7日追記】灰色の部分を補った。次の一覧も同じで『3』までは1組の双子が1行になっているので人数より行数が1つ少ない。

*2:8月7日追記】今日、見て補足したので削除した。

*3:2020年10月17日追記】縦罫代わりに「|」を各枠の頭に入れて置いたが、はてなブログ移行により邪魔なだけになったので削除した。

*4:「中林松男医師と結婚」。

*5:菊池「透の妻」となる。

*6:時田「利平の後妻」になる。

*7:脇「敬助の妻」になる。

*8:大河内松子速水梅子」となる。

*9:野本桜子」となる。

*10:妻「夏江」を伴って「」家の前に移動。