瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

開高健『裸の王様』の文庫本(3)

新潮文庫1394『パニック・裸の王様』(1)
①昭和三十五年六月二十五日発行(260頁)
・昭和五十一年四月一日発行 高校図書館用
②昭和六十二年五月二十日四十五刷改版(283頁)
・平成十六年九月十日七十二刷 定価438円

パニック・裸の王様 (新潮文庫)

パニック・裸の王様 (新潮文庫)

③平成二十二年四月二十日七十六刷改版(333頁)
・平成二十四年十二月二十五日七十九刷 定価550円
 ①高校図書館用は2013年3月16日付「國木田獨歩『武藏野』の文庫本(1)」及び2013年3月17日付「國木田獨歩『武藏野』の文庫本(2)」そして2013年4月18日付「國木田獨歩『武藏野』の文庫本(3)」にて、新潮文庫60『武蔵野』について述べた。
 本体、1頁(頁付なし)扉のレイアウトは同じだが組み直されている。
 3頁(頁付なし)「目次」のレイアウトも同じ。
 5頁(頁付なし)中扉で標題。
 7頁(頁付なし)は「パニック」の扉。
 8頁から本文。章番号は漢数字で5字下げ3行取り、各作品とも「一」の前だけさらに1行分空白にする。
 ①1頁19行、1行43字、②1頁18行、1行41字。③1頁16行、1行38字。
・「パニック」①7〜62頁7行め②7〜67頁12行め③7〜78頁16行め
・「巨人と玩具」①63〜117頁17行め②69〜128頁14行め③79〜150頁13行め
・「裸の王様」①119〜193頁3行め②129〜209頁17行め③151〜246頁16行め
・「流亡記」①195〜254頁1行め②211〜276頁2行め③247〜325頁3行め
 ①にはないが②③の最後の行は下寄せでやや小さい字で( )に括って初出を示している。8月5日付(2)に紹介した角川文庫1928『裸の王様・流亡記』*1は、他に「パニック」が重なっていて、違っているのは4作品中「なまけもの」だけである。
佐々木基一「解説」①255〜260頁14行め②277〜283頁5行め③326〜333頁13行め
 最後の行、下寄せで①は「佐 々 木 基 一  」、②③はやや小さく「(昭和三十五年六月、文芸評論家)  」とある。
 最後の頁の裏、中央下部に明朝体縦組みで小さく、②③同文。

「パニック」「巨人と玩具」「裸の王様」は文藝春秋新社刊『裸の/王様』(昭和三十三年三月)、「流亡記」は中央公論社刊『屋根裏/の独白』(昭和三十四年八月)にそれぞれ収められた。

 その次②「文字づかいについて」で「四」項目、③「表記について」で「四」項目。「二」は一致、他も内容的には重なる。①にはない。(以下続稿)

*1:8月4日付(1)及び8月5日付(2)の見出しに標題を落としていたのを補って置いた。