瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

Robert Louis Stevenson “The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde”(4)

新潮文庫1759『ジーキル博士とハイド氏』(4)
 平野氏のカバーの掛かっている六十一刷を見てしまったために、据わりが悪くなったが前回8月2日付(3)からの続きで、山本氏のカバーの掛かっている①四十二刷・②四十六刷・四十七刷・五十四刷・五十九刷・六十一刷・六十三刷を比較してみる。
 ②六十一刷・六十三刷の目録、前回の【8月29日付追記】で注意した異同は1点、5頁め「A・クリスティ」6点のうち、4点めが六十一刷までが龍島武文訳「スタイルズ荘の/怪事件」であったのが、六十三刷は藤沢忠枝訳「ゴルフ場殺人事件」に差し替えられている。
 奥付は組み直されているが、上部に2本の横線(6.7cm)に挟まれて(幅0.8cm)標題*1があり、その左下に「新潮文庫」中央に葡萄マーク、右下に「ス−1−1」とあるのは同じ。標題の上に左寄せで原題と著者名があるのは同じだが、①四十二刷では、

Title:DR. JEKYLL AND MR. HYDE
Author:Robert Rouis Stevenson

となっていたが、②四十六刷以降の諸刷では、

Title:The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde
Author:Robert Louis Stevenson “

と変わっている。
 ①四十二刷・②四十六刷・四十七刷は「発行所」の次の行の「郵」の字が「所」の下に位置していた*2が、五十四刷・五十九刷・六十一刷・六十三刷は「所」の真横の高さに「郵」の字が位置している。
 ①四十二刷・②四十六刷・四十七刷「電話〈業務部(〇三)二六六―五一一一/編集部(〇三)二六六―五四四〇〉*3」五十四刷は市外局番(〇三)の次が「三二六六―」に変わっている。五十九刷・六十一刷は番号は五十四刷に同じだが「電話〈営業部/編集部〉」となっている。六十三刷は「電話〈編集部/読者係〉」となり、編集部は同じ番号、営業部と読者係も同じ番号。電話の次の行、②五十四刷・五十九刷・六十一刷「振 替  東 京 四 ― 八 〇 八 番」となっているが、①四十二刷・②四十六刷・四十七刷は均等*4。六十三刷「振  替  〇〇一三〇―五―八〇八」。
 下の横組み部分、2行めと1行め左の「印刷・二光印刷株式会社 」は一致。1行め右は①四十二刷・②四十六刷・四十七刷・五十四刷・五十九刷「製本・株式会社植木製本所」*5、六十一刷「製本・株式会社 大 進 堂」六十三刷「製本・株式会社大進堂」。
 「乱丁・落丁本」についての2行、1行めの最後が四十二刷〜五十四刷「小社通信係宛ご送付/」、五十九刷以降は「小社読者係宛ご送付/」となっている。
 最後にこれは、7月26日付(2)の補足と云うべきであるが、内容の各頁の上部中央に横組みで入る柱(ヘッダ)について、②は5頁から120頁までと、122頁から130頁の偶数頁に「ジーキル博士とハイド氏」とあり、121頁「注」、123頁から129頁までの奇数頁に「解       説」となっているが、①は8頁から120頁までの偶数頁に「ジーキル博士とハイド氏」とあり、7頁から119頁までは「目次」に示された通りの章題等が示されているので、検索し易い。奇数頁の途中で章が改まっている場合(51頁「窓の出来事」)も、もちろん新しく始まる章の題が、柱に示されている。(以下続稿)

*1:ルビ「はくし・し」。

*2:12月31日追記】五十刷も同じ。

*3:12月31日追記】五十刷も同じ。

*4:12月31日追記】五十刷も同じ。

*5:12月31日追記】五十刷も同じ。