瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

岡本かの子『老妓抄』の文庫本(1)

新潮文庫97(1)
①昭和二十五年四月三十日発行
②昭和四十三年三月二十日十七刷改版(218頁)
・昭和四十五年五月十五日二十刷 ¥100*1

老妓抄 (1950年) (新潮文庫)

老妓抄 (1950年) (新潮文庫)

・昭和五十八年六月三十日四十一刷 定価240円
・昭和六十二年五月十日四十五刷 定価280円*2
・平成四年九月二十五日四十九刷 定価311円*3
・平成六年七月十五日五十刷 定価350円*4
老妓抄 (新潮文庫)

老妓抄 (新潮文庫)

③平成十六年十月三十日五十六刷改版(262頁)
・平成二十年八月五日五十八刷 定価438円
・平成二十三年六月十五日五十九刷 定価438円*5
 カバー表紙、②四十一刷・③五十八刷ともに貼付した書影に同じ。
 ②四十一刷のカバーの地色は示したものよりも濃いクリーム色である。
 ③五十八刷のカバーの地色は白、カバー表紙のみ地色は白だが淡く木肌のように縦に所々白い筋の入った淡い紫色が被さっている。
 カバー背表紙、③五十八刷は一回り字が大きくなっているが、標題と著者名の配置は②四十一刷に同じ。下部に、②四十一刷は「新潮文庫〔草〕四〇=1=240」〔草〕のみ明朝体で横並び、「=1=」と「240」も横並び。③五十八刷は「[お 3 1]新潮文庫 \438」定価は横並びで下に太い下線。
 カバー裏表紙、②四十一刷は右上の紹介文の上下に緑色の横線、中央の横線の下、中央に黒で葡萄マーク、最下部に「ISBN4-10-104002-8 C0193 \240E 定価240円」とある。紹介文は、

沈みゆく夕陽のように没落してゆく/旧家の頽廃の空気のなかで、しだい/に病み弱まってゆく血の妄執、妖し/く華やいだ燃焼と悲哀、終末に瀕し/た生の底知れぬ呻き……いのちの不/思議な情熱を追究した著者の円熟期/の名作9編、明治以来の文学史上、/屈指の名短編と称された『老妓抄』/をはじめ『東海道五十三次』『家霊』*6/『鮨』『越年』『蔦の門』『鯉魚』『愚人/とその妻』『食魔』を収める。*7

となっている。③五十八刷の紹介文は、

財を築き、今なお生命力に溢れる老/妓は、出入りの電気器具屋の青年に/目をかけ、生活を保証し、好きな発/明を続けさせようとする。童女のよ/うなあどけなさと老女の妄執を描き、/屈指の名短編と称される表題作。不/遇の彫金師の果たそうとして果たす/ことができなかった夢への無念の叫/び「家霊」。女性の性の歎き、没落す/る旧家の悲哀、生の呻きを追求した/著者の円熟期作品9編を収める。

と書き換えられている。説明文の左の余白にバーコード2つ、1つめの数字はISBNコードに同じ、2つめの数字は「1920193004380」、横線は中央のみになって、その上の左寄せで「定価:本体438円(税別)」とある。横線の下、左寄せで小さく「ISBN978-4-10-104002-8/C0193 \438E」右に葡萄マーク。(以下続稿)

*1:2015年7月11日追加。なお、②十七刷改版の前に書影を示していたが、二十刷はカバーではなく草色帯なので、二十刷と四十一刷の間に移した。

*2:10月14日追加。

*3:2017年4月14日追加。

*4:11月15日追加。

*5:2015年2月26日追加。

*6:『家霊』の二重鍵括弧は半角。

*7:前の行とこの行の二重鍵括弧開きは全て半角。