瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『遠藤周作怪奇小説集』(1)

・単行本(1)講談社・四六判上製本
 奥付の裏は白紙。
・第一一刷(昭和四五年二月一二日第一刷発行・昭和四八年六月八日第一一刷発行)
 私の見た本はカバーが保存されていない。よって本体について記述する。表紙は紫色の横縞模様。表紙上部及び背表紙中央部、カバーと同じ位置に白のゴシック体で標題。背表紙の下部にゴシック体の白の横組みで小さく版元名「講談社」。これはカバーの下に覗かれる第一四刷も同じ。
1〜3頁「目次」のうち、3頁3行め「鉛 色 の 朝…………………………………………… 一八一」の頁を示す半角漢数字は一四刷が「一八七」に、また8行め、1字下げの「 あ と が き…………………………………………… 三五一」が一四刷では「三五〇」と、それぞれ訂正されている。
 頁付は349頁までで「あとがき」に頁付がない。
 目録はない。
・第一四刷(昭和四五年二月一二日第一刷発行・昭和四九年二月四日第一四刷発行)
 カバーは赤地で、表紙は大きく、青い顔にカールした口髭・尖った鼻・円い目に点の瞳。大きく開いた、白い牙が2つ覗く口は真っ赤で数十本の粗い黒い斜線で示される何物かが出ている。紫色のシルクハットには「I AM/DRACULA」と書き入れてある。やはり紫色のマントを翻し、その後ろに風を示すような黒い短い線が放射状に表紙折返しから背表紙に掛けて20本。小さい紫色の腕に胴、そして長く大きく描かれる脚も紫で、左の膝に白く光沢が抜いてある。足までは描かれずブーツなのか裾が黒くなったところで切れている、最下部右寄り、左足の内側に小さくゴシック体横組みで「「甦ったドラキュラ」より」とある。最上部に白のゴシック体横組みで標題。
 カバー背表紙は中央に白のゴシック体で標題、下部に黒のゴシック体で小さく横組み「講談社」。表紙の絵がマントの端と風の他、左脚の一部も入り込んでいる。
 カバー裏表紙は最上部に表紙と同じ白のゴシック体の標題(本体にはなし)。右上部に、紫色で光沢の入ったマントを右上方に靡かせながら、表紙と同じシルクハットの怪人が、今度は緑色の顔でやはり黒の線で何物かをはき出している。最下部左寄せで「0093-123784-22533)」右寄せ「¥880」。
 カバー裏表紙折返しは2.0cmほど絵が入り込んでおり、上部にマントの裾と密集した黒の斜線で示された風が描かれ、下部に○に「」と描いてある。
 カバー表紙折返しも1.7cmほど絵が入り込んでおり、下部に○に「」とある。
 頁付は350頁「あとがき」まで。
 奥付はそれぞれの発行日が異なる他、縦組みの部分のうち、定価の1行が空白になっている。下部の太い横線の下一一刷では「0093-123782-2253(1) (文1)」となっていた1行が「定価はカバーに表示してあります。 (文1)」に変わっている。
 目録については9月25日付「講談社版「遠藤周作の本」の目録(1)」に既述。(以下続稿)