瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

夏目漱石『硝子戸の中』の文庫本(08)

新潮文庫373(5)*1
 四十七刷を見た。2012年3月11日付(1)に記述した五十七刷と比較しつつ述べて見る。
 カバー表紙同じ。
 カバー背表紙は文字の配置はほぼ同じだが、白地に黒の文字になっている。異同は著者名の上に褪色した紫色(?)の八葉の花の小さな図案があることと、下部にゴシック体で「新潮文庫〔草〕一〇O  140」とあること。
 カバー裏表紙の上部は同じ。最下部が異なり左寄せで小さく「0195-10-1015-3162」右寄せで「¥ 140」。
 カバー裏表紙折返しは同じ。
 カバー表紙折返しは右下に「カバー 津田青楓装幀「色鳥」(夏目漱石著 大正四年 新潮社刊)より」とあるのみで広告はない。
 本体は「文字づかいについて」まで一致。
 その裏から3段組の目録が5頁、上部に横組みで小さく「新潮文庫 日本の作品」とある。1頁めは谷崎潤一郎から中野重治まで、2頁めは中野重治から丹羽文雄まで、3頁めは野上弥生子から舟橋聖一、4頁めは舟橋聖一から松本清張まで、5頁めは松本清張から三島由紀夫まで。夏目漱石は2頁め上段8点めから中段7点めまで、カバー裏表紙折返しと同じ順序で並ぶ。但し上段14点め「明   暗(〈上/下〉) 夏目漱石」の如く分冊されているものも1つに纏められている。目録の6頁めは「新潮文庫最新刊」で9点10冊、著者名が「新田次郎著」の如くに小さく、ついで標題、1行20字で2行の紹介文、最下部に「上320円/下360円」或いは「440/円」の如く横並びの定価。
 奥付 四十七刷は古い形式で2011年3月15日付「田中英光『オリムポスの果實』(04)」で見た新潮文庫239『オリンポスの果実』三十九刷や2013年1月23日付「森鴎外『ヰタ・セクスアリス』の文庫本(2)」で見た新潮文庫83『ヰタ・セクスアリス』五十刷と同じレイアウトで、上部に「工」字型があって上の横棒が太い。その左側のスペースに「新潮」印、右側のスペースに横組みで上部に標題*2、下部に「定 価140円」、この型の下すぐに横組みで「新潮文庫 草10O」とある。その下は縦組みで、右に初版の「発行」日と「二十六刷改版」の発行日に「四十七刷」の発行日、次いで「著 者」*3、「発行者」、「発行所」郵便番号3桁、「電話〈業務部(〇三)(二六六)五一一一/編集部(〇三)(二六六)五四二一〉/振 替 東 京 四 ― 八 〇 八 番」、2行分空けて「乱丁・落丁本は、ご面倒ですが小社通信係宛ご送付/ください。送料小社負担にてお取替えいたします。」とある。これらの下に太い横線があり、その下は横組み中央寄せで「○ 印刷・三晃印刷株式会社  製本・株式会社大進堂/© Shinchôsha 1952  Printed in Japan」○の中は「二」。(以下続稿)

*1:2016年4月18日追記】なぜか(7)と誤っていたのを(今更ながら)修正した。

*2:ルビ「ガラスど・うち」。

*3:ルビ「なつめそうせき」。