瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

鳥越信『子どもの替え歌傑作集』(3)

 前回引用した中に「大人向けにも何冊もの文庫本が出ている」とあったが、ブーム当時の私は2013年2月21日付「七人坊主(38)」でも触れたように、苦々しくその状況を遠くから眺めているばかりで、私の話が(提供したつもりはないのだけれども)載せられていることにも何年も気付かずにいた。だから当時どんな本が出ていたのかも見ていないのだけれども、次の本などが「文庫本」に当たるだろうか。
大槻義彦学校の怪談に挑戦する(ちくま文庫)』一九九五年六月二十二日第一刷発行・定価388円・筑摩書房・204頁

 奥付の前の頁は白紙で、その前の頁、下部中央に明朝体縦組みで小さく「本書は文庫オリジナルのための書下しです。」とある。

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・まえがき(2)
 昨日の続きで、今日は異同を細かく拾って見よう。
・単行本12頁2行め「/したがってこれは、「現代の民話」と呼べる物語なのである。」→平凡社ライブラリー版12頁1行め「\したがって、これは「現代の民話」と呼べる物語なのである。」
・単行本12頁8行め「 集団の人間が生活しているところでは、‥‥」→平凡社ライブラリー版12頁7行め「 人間が集団で生活しているところでは、‥‥」
・単行本12頁9行め「‥‥、と考える方が自然である。」→平凡社ライブラリー版12頁8行め「‥‥、と考えるほうが自然である。」
・単行本12頁11行め「‥‥「荷車の歌」という小説の中で、「密造酒の話」というのが‥‥」→平凡社ライブラリー版12頁10行め「‥‥『荷車の歌』という小説の中で、「密造酒の話」というのが‥‥」
・単行本12頁14行め「‥‥具体的な形に‥‥」→平凡社ライブラリー版12頁13行め「‥‥具体的なかたちに‥‥」
・単行本13頁1行め「‥‥、はば広く採集され、‥‥」→平凡社ライブラリー版13頁2行め「‥‥、幅広く採集され、‥‥」
・単行本13頁13行め「‥‥、民話と違って‥‥」→平凡社ライブラリー版13頁12行め「‥‥、民話とちがって/‥‥」
・単行本14頁5〜6行め「‥‥、この機会/に出来る限り記録しておきたい。」→平凡社ライブラリー版13頁12行め「‥‥、この機会\にできるかぎり記録しておきたい。」
・単行本14頁8〜9行め「‥‥奥田継夫のデ/ビュー作『ボクちゃんの戦場』(一九六九年、理論社がそれである。」→平凡社ライブラリー版14頁7〜8行め「‥‥奥田継夫のデ\ビュー作『ボクちゃんの戦場』がそれである。」
・単行本14頁11行め「‥‥、のちにマンガ化・映画化されるなど、‥‥」→平凡社ライブラリー版14頁10行め「‥‥、のちに漫画化・映画化されるなど、‥‥」
・単行本14頁12行め「‥‥、大きな感銘をおぼえたが、‥‥」→平凡社ライブラリー版14頁11行め「‥‥、大きな感銘を覚えたが、‥‥」
・単行本15頁5行め「‥‥、ただ単に‥‥」→平凡社ライブラリー版15頁4行め「‥‥、ただたんに‥‥」
・単行本15頁6行め「‥‥を創り出してゆく‥‥」→平凡社ライブラリー版15頁5行め「‥‥を作りだしてゆく‥\‥」
・単行本15頁9行め「 その上で、‥‥」→平凡社ライブラリー版15頁8行め「 そのうえで、‥‥」
・単行本15頁11〜12行め「‥‥、今から二十五年以上も前の状況/では、到底それは望むべくもない。‥‥」→平凡社ライブラリー版15頁10〜11行め「‥‥、今から二十年以上も前の状況で\は、とうていそれは望むべくもない。‥‥」 ※ 平凡社ライブラリー版が年数を減らした理由は不明。
・単行本15頁15行め「‥‥。その上、‥‥」→平凡社ライブラリー版15頁14行め「‥‥。そのうえ、‥‥」
 漢字を開いたり、漢字にしたりといった細かい手入れが行われていることが分かるが、際限がないのでこれからは、表記の異同は拾わないことにする。(以下続稿)