瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山岸凉子『妖精王の帰還』(2)

 1月15日付(1)の続き*1
 103頁「●初出一覧・コメント」の冒頭(2〜4行め)に、ゴシック体横組みで、

◆本書の原本は、イラストレーション・作品紹介記事・インタビュー・樹村みのりさんとの対談・マンガ幻想曲』などで構成した、/新書館ペーパームーン叢書『妖精王の帰還』(B5ハードカバー、1979年7月20日発行)です。装幀は宇野亜喜良、編集は新書館、/発行人は坂本洋子。本書では、著者監修のもと、以下の再編集を行っています。‥‥

とあるが、再編集内容については、初版と比較する機会があれば比較しつつ述べることとして、今回はブッキング版『妖精王の帰還』に収録されるバレエ関係のカラー原画について。
 3〜2頁「●目次」の2頁左1行めに「アラベスク ……………………………  35」とあって、35〜43頁及び「●目次」のカットが『アラベスク』のカラーイラストである。
 ここで比較の対象とした『アラベスク』完全版の書影を貼って置く。

 ブッキング版『妖精王の帰還』では、103頁6行めに「初出を新たに調査し、一覧を設け、作品ごとに作者のコメントを付しました。」とあるのだが、作品ごとではなくイラストごとに作者のコメントが付されている。このコメントの内容は、対談やインタビューで語っていることと重なっていることも多いので、後に類似の記述によってその内容を検討する際に引用することとしたい。
 以下、ゴシック体でブッキング版『妖精王の帰還』の位置を示し、次に『アラベスク』完全版Ⅱ・Ⅲ・Ⅳの位置を示した。イラストにはキャプションが付されていないので、103〜100頁(頁付なし)「●初出一覧・コメント」に付されているイラストの題を添えて置く。
・2〜3頁02. バレエ紹介 レ・シルフィード 三題カット」 完全版Ⅲ106〜107頁下部「バレエ名作ダイジェスト―4―レ・シルフィード
 ・2頁右下 完全版Ⅲ107頁左
 ・2〜3頁の見開きの上部 完全版106〜107頁見開きの中央
 ・3頁左下 完全版106頁中央 
・35頁29. ノンナ ミューシャ風 シルフィード」=右が広い・上が若干広い 完全版Ⅳ67頁=下が広い・左僅かに広い
・36〜37頁30. 登場人物四人 ギリシャ」 完全版Ⅲ288〜289頁=ユーリの足が切れる
・38頁31. ロットバルトのルキン」=上下と右が若干広い 完全版Ⅲ40頁
・39頁左上32. ノンナのカット」 完全版Ⅱ129頁 花とゆめCOMICS『アラベスク』第Ⅰ部第2巻のカバー表紙折返しで確認。
・39頁右下33. バレエ紹介 カット「スペインの踊り」」 完全版Ⅲ7〜8頁下部「バレエ名作ダイジェスト―1―白鳥の湖*2」の8頁右のイラスト「「スペインの踊り*3」」
・40頁34.『アラベスク』第2部 マンガコマ割り原稿」 完全版Ⅳ246頁=上右下切れる
・41頁35-1.35-2. バレエ紹介 白鳥の湖 二題カット「黒鳥オディール」(上)、「アダージョ」(下)」 完全版Ⅲ7〜8頁下部「バレエ名作ダイジェスト―1―白鳥の湖*4
 ・41頁右上 完全版Ⅲ7頁左のイラスト「「黒鳥のオディール」*5
 ・41頁左下 完全版Ⅲ7頁右のイラスト「オデット姫と王子の/「アダージォ」*6」。
・42頁36.バレエ紹介 白鳥の湖 カット「4羽の白鳥」」 完全版Ⅲ7〜8頁下部「バレエ名作ダイジェスト―1―白鳥の湖*7」の8頁左のイラスト「「4羽の白鳥」*8
 ・43頁(42頁にもかかる)「37. ミロノフのブルー」 完全版Ⅲ220頁上

*1:投稿当初は今日付の記事を「山岸凉子『妖精王の帰還』(1)」としていたが、昨日付の記事を(1)として、これを(2)に改めた。

*2:ルビ「めいさく・はくちょう・みずうみ」。

*3:ルビ「おど」。

*4:ルビ「めいさく・はくちょう・みずうみ」。

*5:ルビ「こくちょう」。

*6:ルビ「ひめ・おうじ」。

*7:ルビ「めいさく・はくちょう・みずうみ」。

*8:ルビ「は・はくちょう」。