瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山岸凉子『アラベスク』(08)

 昨日の続きで、単行本(HC版)と白泉社文庫版と完全版の頁の位置を整理して置く。
花とゆめCOMICS『アラベスク』第Ⅰ部第3巻(1975年6月20日初版発行・1981年2月15日18版発行・定価360円・201頁)
 私の見た単行本には扉がなく、また4〜5頁見開きのうち4頁が欠失している。よって完全なものを見て補うこととしたい。
・HC版6頁
 下部に花と色の付いたバレエシューズのカット、靴の紐を白い子猫が銜える。右下に「RYO.」のサイン。
 『文庫版Ⅰ』296頁は右下にミロノフ先生とノンナのカット、右足で爪先立ちして左足を上げるノンナと、仰け反った姿を1図の収める。右手でノンナの腰を抱えているミロノフ先生も、脚を開いて立っていたのがノンナの姿勢に合わせて右膝を曲げる。背景は黒くして周囲をぼかしてある。
・HC版7頁=『完全版Ⅰ』301頁(2色刷)=『文庫版Ⅰ』297頁
・『完全版Ⅰ』302〜303頁見開き(2色刷)
・HC版8〜12頁=『完全版Ⅰ』304〜308頁(2色刷)=『文庫版Ⅰ』298〜302頁
・HC版13〜44頁=『完全版Ⅰ』309〜340頁=『文庫版Ⅰ』303〜334頁
・HC版45〜52頁←『完全版Ⅱ』1〜8頁(カラー)=『文庫版Ⅱ』5〜12頁
 HC版は完全版のカラー原稿を単色に描き直し。これまでの描き直し箇所に比べるとやや粗い印象を受ける。
 HC版45頁、上部のラーラの明るい髪に散らしてある星「★」、下部のノンナの暗い髪に散らしてある星「☆」はともにスクリーントーンで、前者が大きく後者は小さい。均等でとにかく数が多い。1コマめのノンナの心内語の枠のない吹き出しの下にも、4コマめのノンナの震える脚の両側にも煩いくらい「★」が散らばっている。
・HC版53〜60頁=『完全版Ⅱ』9〜16頁(2色刷)=『文庫版Ⅱ』13〜20頁
・HC版61〜91頁=『完全版Ⅱ』17〜47頁=『文庫版Ⅱ』21〜51頁
・『完全版Ⅱ』49頁(2色刷)
・HC版92〜98頁=『完全版Ⅱ』50〜56頁(2色刷)=『文庫版Ⅱ』52〜58頁
・HC版99〜130頁=『完全版Ⅱ』57〜88頁=『文庫版Ⅱ』59〜90頁
・HC版131〜133頁=『完全版Ⅱ』89〜91頁(2色刷)=『文庫版Ⅱ』91〜93頁
・『完全版Ⅱ』92〜93頁見開き(2色刷)
・HC版134〜136頁=『完全版Ⅱ』94〜96頁(2色刷)=『文庫版Ⅱ』94〜96頁
・HC版137〜168頁=『完全版Ⅱ』97〜128頁=『文庫版Ⅱ』97〜128頁
・HC版第Ⅰ部第2巻カバー表紙折返し(カラー)=『完全版Ⅱ』129頁(カラー)
・『完全版Ⅱ』130頁(カラー)
・HC版169〜199頁=『完全版Ⅱ』131〜161頁=『文庫版Ⅱ』129〜159頁
・HC版200頁「山岸凉子先生10の意見*1
・HC版201頁「これが凉子の実像デス*2
 カバー裏表紙折返し「作品かいせつ」に明朝体で以下のような説明がある。

 昭和46年りぼん10月号より連載開始された、本格的長/編バレエ漫画、作者がこの作品にかける情熱は大変なも/ので、47年秋には、モスクワ・ロンドン・パリのバレエ/団を見学してきたほど。[写真はパリのエッフェル塔の前にて]


 この上にカラー写真があるが、人物は小さくて茶色の縦縞のジャケットを着ていて、額の秀でた顔立ちというくらいしか分からない。(以下続稿)

*1:上部に丸ゴシック体、算用数字は右下に影を付して立体的にした白文字。

*2:下部に丸ゴシック体。最後の2文字はゴシック体で小さく「デ」は上寄せ、「ス」は下寄せ。