瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

原田宗典『いろはに困惑倶楽部』(1)

・単行本(1996年12月10日第一刷・定価1165円・文藝春秋・269頁)

いろはに困惑倶楽部

いろはに困惑倶楽部

・角川文庫11610(平成十二年九月二十五日初版発行・定価686円・443頁) 内容については、文庫版のカバー裏表紙中央にあるゴシック体縦組みの紹介文に、

世の中に××倶楽部は数々あれ/ど、これほど全く人の為にならない無意味な倶楽部は見たこと/ナイ!! (い)痛いから(す)すげえ!/まで、"いろは"にそって決めら/れたお題目に読者が告白し、/困惑の帝王・原田宗典部長がコ/メント付判定を下しつつも、自/らの恥ずかしーい体験を/ガシガシ綴った豪華企画◆

とある。(い)や(す)は○の中に明朝体太字。◆はハートマーク。1行14字で、字数が少ない行は太字が大きくなっている(10行めも下まで詰まっている)。
 単行本1頁・文庫版3頁「目次」の扉(頁付なし)、単行本2〜4頁・文庫版4〜6頁にはいろは順で1頁12項ずつ、単行本5頁・文庫版7頁は1列4項が2列で8項、合計44項が挙がる(頁付なし)。47項でないのはワ行のを・ゐ・ゑが立てられていないからである。
 文庫版7頁の左側にはイラスト、単行本5頁の左側は余白で下部に縦組みで「デザイン 大久保明イラスト 黒崎 玄  」、文庫版8頁(頁付なし)は下部に縦組みで「デザイン●荒澤英之(吉野工房)  /イラスト●後藤えみこ(studio goto)」とある。
 本書の由来はそれぞれの頁付のある最後の頁の裏に説明されている。文庫版では下部中央に明朝体縦組みで「本書は'96年12月10日、文藝春秋より刊行/された単行本を文庫化したものです。 」とある。単行本にはやはり下部中央にゴシック体縦組みで「初出誌「クレア」一九九二年十二月号〜一九九六年十月号」とある。
 このことは文庫版では第一回の10〜15頁「(い) 痛い」の11頁8行めの「‥‥。さすが女性誌ならでは、‥‥」の「誌」右傍下寄せに「注」として、15頁左下に小さく下寄せ(5〜6行め)で「注:本作品は『クレア』(一九九二年十二月号〜/  一九九六年十月号)に連載したものです。」と示されている。単行本の8〜11頁「第1回 痛い (い)」の当該箇所(9頁上段12行め)には注はない。(以下続稿)