瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

人見必大『本朝食鑑』(1)

・山本漢方「はとむぎ」*115g入り×16パック

 昨日まで夕食後に飲んでいて、なくなったので市の古紙回収に出すために紙箱(高18.0×幅12.2×奥行6.5cm)を潰しているうち、箱の裏面に次のような説明があることに気付きました。

 ハトムギは、東南アジアをはじめ、/アジア各地に栽培されてる1年草で、/わが国にも古くから、伝承していた。/約200年程前の「本朝食鑑」/(1695)に、ハトムギを「香煎或は/古加志(コガシ)」と記されている/如く、当時から、ハトムギは焙じて/茶に利用されており、今日に受け/継がれています。


 丸ゴシック体で横組み9行、さらにもう1段落9行は「弊社の製品」の紹介になるので省略します。
 同様のコラムは左側面の下部に「はとむぎ 豆知識」丸ゴシック体横組み10行、右側面には中央やや上に丸ゴシック体横組み13行の「はとむぎ 豆知識」があります。後者の5行めの途中までを引用して見ましょう。

わが国に伝来したのは、享保年間(1716〜/1735)とされており、ハトムギのことを明治/以前はシコクムギ(七石麦)といっておりま/した。ハトムギの増収性からつけられた呼称/です。‥‥


 さて、人見必大『本朝食鑑』は序跋に元禄八年乙亥(1695)とありますから、成立年は合っているのですが「約200年程前」ではなく「300年程前」です。

本朝食鑑 1 (東洋文庫 296)

本朝食鑑 1 (東洋文庫 296)

本朝食鑑 2 (東洋文庫 312)

本朝食鑑 2 (東洋文庫 312)

本朝食鑑 3 (東洋文庫 340)

本朝食鑑 3 (東洋文庫 340)

本朝食鑑 4 (東洋文庫 378)

本朝食鑑 4 (東洋文庫 378)

本朝食鑑 5 (東洋文庫 395)

本朝食鑑 5 (東洋文庫 395)

本朝食鑑 1 (東洋文庫)

本朝食鑑 1 (東洋文庫)

本朝食鑑 2 (東洋文庫)

本朝食鑑 2 (東洋文庫)

本朝食鑑 3 (東洋文庫)

本朝食鑑 3 (東洋文庫)

本朝食鑑 4 (東洋文庫)

本朝食鑑 4 (東洋文庫)

本朝食鑑 5 (東洋文庫)

本朝食鑑 5 (東洋文庫)

本朝食鑑 (5) (ワイド版東洋文庫 (395))

本朝食鑑 (5) (ワイド版東洋文庫 (395))

本朝食鑑 上 (覆刻日本古典全集)

本朝食鑑 上 (覆刻日本古典全集)

本朝食鑑 下 (覆刻日本古典全集)

本朝食鑑 下 (覆刻日本古典全集)

 ところが「はとむぎ 豆知識」にはそれより後の享保年間に伝来したとあります。どちらが正しいのでしょうか。
 次の写真は現行のものより古いようです。
はとむぎ 〈ティーバッグ〉 15g×16包

はとむぎ 〈ティーバッグ〉 15g×16包

山本漢方製薬 はとむぎ 15gX16H

山本漢方製薬 はとむぎ 15gX16H

 お徳用の大型もあります。
山本漢方製薬 大型はとむぎ 15gX32H

山本漢方製薬 大型はとむぎ 15gX32H

 説明が同じかどうかは確認しておりません。

*1:投稿当初、「山本漢方「はとむぎ」(1)」という題にしていたが、「人見必大『本朝食鑑』(1)」に改め、元の題はここに移した。