瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山岸凉子『日出処の天子』(16)

 『アラベスク』と同じ要領で、単行本(花とゆめCOMICS)、完全版(メディアファクトリー)、白泉社文庫版の3種の、頁の位置を確認して行きます。
花とゆめCOMICS『日出処の天子』第1巻(1980年8月25日第1刷発行・1983年5月20日第14刷発行・定価360円・178頁)
・1980年8月25日初版発行・1981年3月15日4版発行・定価360円*1

日出処の天子 第1巻 完全版 (MFコミックス)

日出処の天子 第1巻 完全版 (MFコミックス)

・MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ『日出処の天子<完全版>第1巻(2011年11月25日初版第1刷発行・2012年1月31日第2刷発行・定価1500円・メディアファクトリー・333頁)
・単行本カバー表紙(カラー)=完全版①55頁(カラー)=文庫版一カバー表紙(カラー)
・単行本カバー表紙折返し(カラー)=完全版①139頁(カラー)
・単行本3頁扉=完全版①99頁
・単行本4頁「目 次」
・単行本5〜8頁=完全版①3〜6頁(カラー)=文庫版一5〜8頁
 文庫版一カバー裏表紙カット(カラー)は6頁の菩薩、顔が見えるのは4躯、他に2躯。、
 以下、単行本と文庫版のみの比較であれば5〜174頁がほぼ一致、で済んでしまうのだが、連載時の扉絵を挿入している完全版が間に挟まるとそう簡単に行かなくなる。単行本と文庫版の対照も別に示しておくべきかも知れない。
・単行本9〜56頁=完全版①7〜54頁=文庫版一9〜56頁
・単行本57〜97頁=完全版①57〜97頁=文庫版一57〜97頁
・単行本98〜136頁=完全版①100〜138頁=文庫版一98〜136頁
・単行本137〜174頁=完全版①141〜178頁=文庫版一137〜174頁
・単行本175頁蘇我氏と朝廷の血縁関係図」
 ここでは1月25日付(03)でも触れた「蘇我氏と朝廷の血縁関係図」について先取りして見て置こう。
 文庫版は3頁(頁付なし)中扉の裏、4頁(頁付なし)に全巻同じものが入っているが、単行本(及び完全版)は登場人物が増えるに従って増補されている。
 単行本第1巻=第2巻。
 単行本第3巻「倉麻呂」を追加。
 単行本第4巻=第5巻「訳語田大王」と「額田部女王」の間から縦線が真っ直ぐ「竹田王子」に下りていたが、縦線を左に移動させて、竹田王子の上で枝分れさせて、左に「菟道貝鮹皇女(大姫)」。「殖栗王子」を追加。
 単行本第6巻、従来の図を縮小。「石寸名」とその息子「田目王子」を追加。右下の枠「物部氏」を追加。
 単行本第7巻=第8巻=第9巻、「小墾田皇女(大中姫)」と「茨田王子」を追加。「物部氏」の枠が太くなる。
 単行本第10巻、第11巻には掲載されていない。
 完全版の同名の図との関係は後述する。
・単行本176頁Image Illustration若者
・単行本177頁Image Illustration若者II
・単行本178頁Image Illustration若者III
 この3つのイラストは妖精を描いたもので厩戸王子や古代日本とは関係がない。
 奥付の文字は全て横組み、形式は他の巻と合わせて別にまとめて記述するつもりだが、ここには小さく最上部に入っている、

〈収録作品メモ〉
日出処の天子 昭和55年 ララ4〜7月号掲載
●イラスト 昭和55年 朝日新聞5月27日、6月11日、17日掲載

のみ抜いて置く。最後の目録・広告3頁もやはりまとめて後述することとしたい。(以下続稿)

*1:5月1日追加。