瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

永井荷風『濹東綺譚』の文庫本(03)

新潮文庫290(3)
 昨日の続きで、①十九刷・②高校図書館用・③四十一刷の本体を比較する。
 1頁(頁付なし)扉のレイアウトは同じ。
 裏は白紙。②高校図書館用には凸型の黒の受入印があって上部の出っ張り(1.4×2.6cm)の右の縦枠(1.4×0.7cm)に「寄贈」左に横枠(0.4×1.8cm)が3つ並んで「S56|913.6|T|」と黒ボールペンで記入。基部(1.3×3.4cm)も横線で上下に仕切られ、上の横枠(0.5cm)に「昭和51年5月18日」算用数字は黒ボールペンで記入。下の横枠(0.8cm)には紺の数字印「18138」。
 3頁(頁付なし)中扉で標題。
 5頁から本文。①は本字歴史的仮名遣い、②③は新字現代仮名遣いである。いづれも1行43字の同じ字配り*1で5頁の最後は「置きた」で一致している。但し冒頭8字下げの章番号「一」は、①は2行取りで前に2行分空白、②は3行取りで前に2行分空白、③は3行取りでその前に1行分空白、それでもこの頁に収録される範囲が合うのは①1頁17行だったのが②1頁18行になり③は再び1頁17行になっているからである。
 以下の章番号の位置を示して置く。
「二」①15頁10行め②15頁1行め③15頁10行め
「三」①22頁6行め②21頁10行め③22頁8行め
「四」①30頁8行め②29頁5行め③30頁11行め
「五」①35頁9行め*2②34頁2行め③35頁14行め
「六」①41頁1行め②39頁6行め③41頁6行め
「七」①47頁5行め②45頁6行め③47頁12行め
「八」①57頁12行め②55頁4行め③58頁3行め
「九」①66頁7行め②63頁10行め③67頁1行め*3
「十」①75頁9行め②72頁4行め③76頁4行め
 最後に下寄せで小さく①83頁3行め「丙子十月丗日脱稿  」②79頁10行め「丙子十月三十日脱稿   」83頁16行め「丙子十月三十日脱稿  *4」とある。(以下続稿)

*1:5頁の振仮名を挙げると①「にしきちやう・こんにち・ことば・かへ・のち・ためいけ・ろうにやく・わかち」②「にしきちよう・こんにち・ことば・のち・ためいけ・その・ろうにやく・わかち」③「にしきちよう・こんにち・ことば・かえ・のち・ためいけ・その・ろうにやく・わかち・わへい」。

*2:40頁16行めまで。

*3:66頁16行めまで。

*4:ルビ「ひのえね」。