瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

河本正義『覗き眼鏡の口上歌』(1)

・日本児童文化史叢書3(1995年6月30日発行・定価1553円・久山社・96頁)
 2頁(頁付なし)「日本児童文化史研究会/(代表・上 笙一郎)」名義の「創刊のことば」は「一九九五年六月」付で、本書はこの叢書の創刊書目の1冊なのである。「日本児童文化史叢書」の広告が奥付の裏にあり、➊➋➌と④⑤⑥の6点には番号が打たれており、左に小さく「巻数の白抜き表示は既刊、白丸表示は95年10月発行」とある。右下に、別に11点の標題と著者・編者が列挙されているが、うち2点は標題の下に小さく「(予定)」とあって、仮題である。以上17点18名の著者・編者には重複がない。左下に囲みで「原稿を募集します」とある。これら書目や募集要項については気が向いたら詳述することとする。
 先頃死去した上笙一郎(1933.2.16〜2015.1.29)が謄写刷和装本翻刻したもの。
 私は覗き眼鏡=覗きカラクリを実際に見たことはない。ネット上にはいくつか動画が上がっているので、どんなものであるかは大体分かる。縁日に出ることはもうないようだが、イベントや博物館での実演は、やはりネット検索で情報を見て、足を運べば見られなくはないようだ。けれども、ネットが発達する以前、イベント情報もなく動画もなかった時代には、小沢昭一『日本の放浪芸』の録音で、音のみで聞くしかなかった。 

日本の放浪芸

日本の放浪芸

 もちろん私はCDではなくて、図書館にあったカセットテープで聞いたのだった。これも先頃移転してしまった某区立S図書館に『日本の放浪芸』と『米朝上方落語大全集』のカセットテープ目当てで大学から2駅分往復歩いて通ったものだった。――もう20年以上前のことになる。
 それから、上方落語「くっしゃみ講釈」の中に古風な「八百屋お七」が織り込まれている。
特選!! 米朝 落語全集 第九集

特選!! 米朝 落語全集 第九集

 やはり先頃死去した桂米朝(1925.11.6〜2015.3.19)の録音で、「不如帰」の一番を歌っていたことがあったと思うのだが、何の演目にあったか今思い出せない。(以下続稿)