瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

正岡容『艶色落語講談鑑賞』(5)

金子光晴和田芳恵富士正晴 監修小沢昭一大西信行・桂 米朝永井啓夫 編集『正岡 容集覧』全一巻・昭和五一年六月二〇日印刷・昭和五一年七月七日発行・限定一五〇〇部・定価壱万四千円・仮面社・669頁・B5判函入上製本
 巻頭、扉に次いで頁付のない口絵写真が3頁あり、4頁めに子持枠に「昭和五十一年四月」付、「正岡容集覧編集委員会/仮    面    社」連名の「刊行のことば」がある。4段落から成るが編集について述べた3段めを抜いて置こう。

 正岡容の主要な著書は、共著や歿後の出版物をふくめて三十余冊の量におよんでいる。しかし大正期の刊本は/愛蔵家の筐底に秘されて世に出ることもなく、また戦中戦後の悪条件下に出版された略装本の多くも湮滅の一途/をたどっているため、著作集の刊行が望まれてからすでに久しいものがある。本書はこうした要望にこたえるべ/く企画されたが、全作品にきびしい選択を加え、正岡容を理解するうえに不要、不適の文章は厳密に削除した。/そして特色を発揮していると思われる作品をジャンル別に配列し、正岡容の全貌が、今日の眼から一望できるよ/う新しい編集をこころみた。執筆年代の順序が無視されているのもこのためである。


 次いで中扉「正岡 容集覧 全一巻」があって裏は白紙、「目 次」は2段組でi〜v頁。1頁(頁付なし)は「小 説」の扉、3頁から本文で3段組、頁付あり、282頁まで。283頁(頁付なし)は「短歌・俳句・作詞」の扉、本文285〜302頁。303頁(頁付なし)は「寄席風俗」の扉、本文は305〜324頁。325頁(頁付なし)は「落語」の扉、本文は327〜357頁。359頁(頁付なし)は「講談・浪花節」の扉、本文は361〜390頁。391頁(頁付なし)は「人物」の扉、本文は393〜442頁。443頁(頁付なし)は「鑑賞」の扉、本文は445〜506頁。507頁(頁付なし)は「寄席青春記・日記」の扉、本文は509〜649頁。651頁(頁付なし)は「年譜・解説鼎談」の扉、本文は653〜669頁。
 「艶色落語講談鑑賞」はもちろん「鑑賞」の部、445〜497頁中段に収録されている。
 他に『艶色落語講談鑑賞』の内容は「寄席青春記・日記」の部に、509〜520頁中段「わが寄席青春録」520頁下段〜526頁中段「続わが寄席青春録」526頁下段〜531頁中段「拾遺わが寄席青春録」が収録されているが、「売色ところどころ」と「恵陽居艶話」は見当たらない。(以下続稿)