・朝鮮烏羽玉譜(8)
滋賀県立近代美術館に日本画家三宅凰白(1893.5.2〜1957.2.26)描く「李花仙」の素描(紙本墨画)がある。同一人物かとも思われるのだが、証拠はない。滋賀県立近代美術館には他にも、三宅氏の似たような素描として「崔素玉」「張美花」「呉錦波」が収蔵されている。しかしながらHPに示されている図版は小さくて文字が読めず、いづれの素描も「制作年」欄は空白であり、果たして京城の李花仙なのかどうかも分からないのである。
・川村湊『妓生 「もの言う花」の文化誌』2001年9月10日第一刷発行・定価2800円・作品社・257頁・A5判上製本
- 作者: 川村湊
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
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川村氏の本を熟読するに至っていないが、第四章 妓生の生活と社会(115〜140頁)三 妓生の経済学(131〜140頁)に「国一館」に言及するところがある。すなわち、132頁に朝鮮料理屋として見え、139頁下に「図4-12 料亭「國一館」と「唯一館」」の図版があって、254〜255頁「図版一覧」を見るに、255頁下段5行めに「図4―12 料亭「國一館」と「唯一館」――『朝鮮の事情』」とあるのだが、索引がないのでこの『朝鮮の事情』の素性は(細かく読んでないからなのだが)俄に分からない。(以下続稿)