瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

丸山昭『まんがのカンヅメ』(2)

小学館文庫『トキワ荘実録』(1)
 第一刷と第二刷をまずカバーから比較して見よう。
 カバー表紙の異同は、最下部中央の「小学館文庫」のマークが、第一刷は赤だが第二刷は浅葱色になっていることのみである。ちなみに中央の写真の周囲に並んでいる似顔絵は、このマークから時計回りに挙げて行くと、左下隅に「Naoya Moriyasu」上に「Shin-ichi Suzuki」「Hiroo Terada」左上隅に「Shôtaro Ishinomori」最上部中央に「Fujio Akatsuka」右上隅に「Hiroshi Fujimoto」下に「Motoo Abiko」「Hideko Mizuno」右下隅に「Tokuo Yokota」の9人で、前回貼付した書影では帯に隠れて森安氏と横田氏の似顔は見えない。
 カバー表紙折返し、上部のカラー写真(3.0×4.6cm)と、下部と、最下部右寄りの明朝体横組み、

(表紙写真)1954年頃、東京都豊島区雑司ヶ谷並木ハウスでの手塚治虫氏と若き日の著者
カバーデザイン DOM DOM

とあるのは一致。写真の下の明朝体縦組みの紹介文が異なる。ともに1行めは字が若干大きいが、区別せずに示した。第一刷は、

丸山 昭(まるやま あきら)
一九三〇(昭和五)年山梨県生まれ。/学習院大学哲学科卒。一九五三(昭/和二八)年講談社入社。『少女クラ/ブ』編集部などを経て『少女クラブ』*1/編集長などを歴任。多くの漫画家を/育て、担当して、少女漫画の世界を/拡げた。(写真は赤塚氏[右]と著者。*2/=一九九七年十月)

とあったが、第二刷は、

丸山 昭(まるやま あきら)
一九三〇年山梨県生まれ。学習院大/学哲学科卒。五三年講談社入社。『少*3/女クラブ』編集部などを経て『少女/クラブ』編集長などを歴任。その間ト*4/キワ荘に通い、石ノ森章太郎、赤塚/不二夫、水野英子あすなひろしなど/のデビューに立ち会い、多くのマン/ガ家を担当した。二〇〇一年、第五回/手塚治虫文化賞特別賞受賞。著書に/『トキワ荘青春物語』(共著)、『まんが*5/のカンヅメ』がある。(写真は赤塚氏/[右]と著者=一九九七年十月)

となっており、一部、行数を増やさないためか不自然に字が詰まっているところがある。
 カバー背表紙はデザインが全く異なる。
 第一刷は上から0.7cm白地に「R」次の0.7cmは上半分が赤地にゴシック体横並びで「ま‐3」下半分は桃色地にゴシック体で「」次に5.4cm赤地に詰めて「トキワ荘実録〈手塚治虫と   /漫画家たちの青春〉」と明朝体太字、以下は白地で、まず明朝体太字で「丸山 昭」下部にゴシック体で小さく「小学館文庫 476」小学館文庫のマーク。
 第二刷は4.5cmまで白地で、最上部に縹色の半円(半径0.5cm)があってゴシック体白抜き横並びでごく小さく「ま13」その下に黒のゴシック体でごく小さく「1」、0.5字分空けて明朝体太字で「丸山 昭」その下は3字弱余白。以下は縹色地でその上部に明朝体白抜きで標題「トキワ荘実録」副題は入っていない。下部にゴシック体でごく小さく「小学館文庫 476」数字は横並び。(以下続稿)

*1:この行の二重鍵括弧、3つめは半角、残りの2つも2/3くらい。

*2:この行の[ ]も2/3くらい、最後の句点はぶら下げ。

*3:この行の二重鍵括弧開きは半角。

*4:この行の二重鍵括弧閉じは半角。

*5:この行の二重鍵括弧は半角。