7月22日付(12)の続きで、カバー等に掲載されるカラーイラストについて、『妖精王の帰還』と対照させて見よう。
5月18日付(07)に触れた、山岸凉子全集20『妖精王3』のカバー裏表紙のカラーイラストは、白泉社文庫『妖精王』第1巻4頁に白黒印刷で、『妖精王の帰還』14頁にカラーで収録されているイラストの下部の妖精10人。文庫版では上部*1右側に「明治三十二年/北海道の十勝で/入植者の一人が/夜おそく芽室太という/ところを通りかかると/草木ほどの丈の人々に/出会ったと/「十勝史」に記されている*2」とあったが、『妖精王の帰還』は紺色の背景が続いて文字はない。「●初出一覧・コメント」の102頁4〜7行めに、
10. 草の妖精(十勝史)
p.14 「花とゆめ」1977年9号(5月5日号・第1回) 353×252
◇『妖精王』の最初のページです。予告カットとしても部分使用されました(掲載号や「花とゆめ」春増刊号など)。原本では1色印刷のページで部分使用したイラス/トで、今回新たにカラーで収録しています。
とある。
花とゆめCOMICS『妖精王2』のカバー表紙折返しのカラーイラストは『妖精王の帰還』の「●初出一覧・コメント」の103頁26〜28行めに、
04. 角笛を吹く爵
p.06 「花とゆめ」1977年21号(11月5日号・第8回) 350×250
◇「甲冑姿のクーフーリン」「黒衣のクイーン・マブ」とともに気に入っているもので、白泉社文庫の表紙などにも使用しています。
とある。花とゆめCOMICSでは左右の紺色の部分を半分以上カットしているが、描かれている物は左の木の葉が4葉ばかり切れている程度でほぼ完全に存しており、特に上部は『妖精王の帰還』で切れているところまで完全に存している。なお、爵の胸から上は山岸凉子全集20『妖精王3』のカバー表紙のカラーイラストとして使用されている。
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【8月18日附記①】今日付と昨日付の記事は8月18日の晩に投稿した。つまり、明日と明後日投稿出来ないので先に済ませて置いたのである。
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