瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

芥川龍之介『侏儒の言葉』の文庫本(1)

新潮文庫1810『侏儒の言葉西方の人』(1)
①昭和四十三年十一月十五日発行(166頁)
・昭和四十九年十月三十日十一刷 ¥ 140 *1
・昭和五十八年六月三十日二十七刷 定価180円
・昭和六十一年九月二十五日三十四刷 定価200円*2
・昭和六十二年八月十日三十六刷 定価214円*3
・昭和六十三年三月十日三十七刷 定価214円*4
・平成二年十月二十五日四十二刷 定価233円*5
・平成三年八月十日四十三刷 定価233円*6
②平成七年九月三十日五十一刷改版(231頁)
・平成八年四月二十五日五十二刷 定価350円*7
・平成九年十一月十日五十四刷 定価362円*8
・平成十四年十一月十五日六十刷 定価362円
・平成十七年四月三十日六十三刷 定価362円*9
・平成十九年六月三十日六十五刷 定価362円
・平成二十年六月二十日六十六刷 定価362円
・平成二十一年七月三十日六十七刷 定価362円*10
・平成二十二年六月二十日六十八刷 定価362円

侏儒の言葉・西方の人 (新潮文庫)

侏儒の言葉・西方の人 (新潮文庫)

  • 作者:芥川 龍之介
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1968/11/19
  • メディア: 文庫
③平成二十四年十月二十五日七十刷改版(259頁)定価430円
・平成二十五年八月五日七十一刷 定価430円*11
・平成二十七年十月二十日七十二刷 定価430円*12
 まず、①二十七刷のカバーについて簡単にメモして置く。
 カバー表紙は新潮文庫1808『河童・或阿呆の一生』三十二刷と同じレイアウトで、右に芥川龍之介の印が8種縦に並び、中央左上寄りに明朝体太字横組みで「芥川龍之介侏儒の言葉西 方 の 人」、左下に明朝体で「新 潮 文 庫」とある。
 カバー裏表紙、左に芥川龍之介の印が8種縦に並び、右上に明朝体横組みの紹介文、

機智に富み、警句をもてあそぶこと/の好きな芥川が、その鋭敏な頭脳と/自在な表現力を縦横無尽に駆使した/アフォリズム侏儒の言葉』は、彼/の懐疑的な顔つきと、厭世的な精神/を鮮烈に伝える。また、死を決意し/てイェルサレムにおもむいたクリス/トに、自らの思想、感情を移入して、*13/自己の悲しさ、あるいは苦痛を訴え/た『西方の人』『続西方の人*14は、芥/川の生涯の総決算とも言える。

とあって、下部に「ISBN4-10-102507-X C0195 \180E 定価180円」とある。
 ちなみに②のカバーの紹介文は同じ、③第七十刷改版は二重鍵括弧は全て半角で、

眠りは死よりも愉快である。少くと/も容易には違いあるまい――。鋭敏/な頭脳と表現力を無尽に駆使し、世/に溢れる偽善や欺瞞を嘲る。死に取/り憑かれた鬼才の懐疑的な顔つきと/厭世的な精神を鮮烈に伝えるアフォ/リズム(『侏儒の言葉』)。自らの人/生を聖者キリストに重ね、感情を移/入して自己の悲しさ、あるいは苦痛/を訴える(『西方の人』)。自殺の直/前に執筆された芥川文学の総決算。

と書き換えられている。
 カバー背表紙は②のカバーと同じ字配りで標題と著者名を配し、刷りは六十五刷よりも濃い。下部「新潮文庫〔草〕二五 =7=180」。
 カバー裏表紙折返しは新潮文庫1804『羅生門・鼻』二十六刷、新潮文庫1808『河童・或阿呆の一生』三十二刷に同じ。
 カバー表紙折返しは余白。(以下続稿)

*1:2019年12月25日追加。

*2:2019年2月19日追加。

*3:2016年9月18日追加。

*4:12月28日追加。

*5:2016年10月4日追加。

*6:2017年4月11日追加。

*7:11月5日追加。

*8:2016年8月21日追加。

*9:9月19日追加。

*10:2016年4月16日追加。

*11:2017年11月28日追加。

*12:2017年5月21日追加。

*13:②のカバーは一致するが、この行の最後のぶら下げになっている読点のみなくなっている。

*14:この行の二重鍵括弧『 』は2/3くらいの幅。