瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

宮澤賢治の文庫本(10)

 8月16日付(05)の続きで、8月23日付(07)で見た新潮文庫4191『新編 風の又三郎』と同じように、①と②を比較しつつ収録作品について確認して置こう。
新潮文庫4192『新編 銀河鉄道の夜』(2)
 1頁(頁付なし)扉、3〜4頁(頁付なし)「目次」の①②の異同は、半角漢数字のそれぞれの作品の頁。5頁(頁付なし)中扉「新編 銀河鉄道の夜」、7頁から本文。収録作品の題は2字下げ4行取りだが、巻頭の「双 子 の 星」のみ前にさらに1行分空けてある。
 ①1頁18行、1行41字。②1頁16行、1行38字。

【題】
双子の星*1 |7〜29-17 |7〜33-14
よだかの星 |31〜39-18 |35〜45-11
カイロ団長 |41〜57-12 |47〜66-15
黄いろのトマト |59〜74-5 |67〜84-15
ひのきとひなげし |75〜82-18 |85〜94-10
シグナルとシグナレス |83〜106-17 |95〜123-4
マリヴロンと少女 |107〜111-2 |125〜129-16
オツベルと象 |113〜123-11 |131〜143-10
猫の事務所*2 |125〜136-10 |145〜158-11
北守将軍と三人兄弟の医者*3 |137〜156-14 |159〜183-2
銀河鉄道の夜 |157〜222-6 |185〜262-16
セロ弾きのゴーシュ*4 |223〜244-5 |263〜288-3
饑餓陣営*5 |245〜262-18 |289〜309-14
ビジテリアン大祭 |263〜312-4 |311〜369-16

 作品に次いで「目次」の最後に1字下げで並んでいるのは、天沢退二郎「注解」①313〜330頁21行め②370〜392頁15行め、斎藤文一宮沢賢治の宇宙像」①331〜339頁7行め②393〜403頁2行め、天沢退二郎「収録作品について」①340〜350頁11行め②404〜416頁16行め、天沢退二郎編「年譜」①351〜357頁下段2行め②417〜423頁上段5行め。
 「年譜」は新潮文庫4191『新編 風の又三郎』に一致。「宮沢賢治の宇宙像」の最後には下詰めで「(一九八九年四月、新潟大学理学部教授)  」、「収録作品について」の最後には下詰めで「(一九八九年四月、詩人)  」とある。「注解」の最後、1行空けて3行、最初の2行は①2字下げ②6字下げで小さく〔 〕は①半角②全角、3行めは下寄せでやや大きい。①の改行位置は「/」②は「|」。

〔付記・本注解の天文学関係項目はとくに斎藤文一氏に目を通していただき、御教示をえた。記し|て/感謝の意を表したい。〕
                                  天 沢 退 二 郎  


 斎藤文一(1925生)は岩手県立黒沢尻中学校(旧制。現・黒沢尻北高等学校)卒業で、宮沢賢治の出身地花巻が中心地である稗貫郡の南、黒沢尻が中心地である和賀郡(現・北上市)の出身である。

宮沢賢治 星の図誌

宮沢賢治 星の図誌

科学者としての宮沢賢治 (平凡社新書)

科学者としての宮沢賢治 (平凡社新書)

 宮澤賢治関係の著書が多数あるが、『新編』が出る直前のものと、最近のものの書影を貼って置いた。(以下続稿)

*1:ルビ「ふた ご」。

*2:ルビ「ねこ」。

*3:ルビ①「ほくしゆ」②「ほくしゅ」。

*4:ルビ「ひ」。

*5:ルビ「き が じん えい」。