瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『点と線』(06)

・光文社創業60周年記念出版【ミステリーの原点 名著初版完全復刻】(2)
 初版再現カバーと復刻版カバーの、表紙と背表紙は下部の赤い帯状の部分を除いて同じであるが、色合いが前者が深いのに対し後者は青い。画像検索するといくつかヒットするが、いつまであるか分からないので一応メモして置く。
 赤い帯状の部分、カバー表紙には横組みで、最上部にゴシック体白抜きで「光 文 社 創 業 60 周 年 記 念 出 版」とあり、次いで黒の明朝体で「社  会  派  推  理  の  金  字  塔|アリバイ崩しの本格物大傑作」行間には白い横線。最下部左側を長方形(1.6×8.2cm)に白く抜いて、明朝体太字で大きく「名著初版完全復刻!」とあって、横幅一杯だが上に余白(0.5cm)がある。右側には白抜きで「光文社創業60周年」とあって「創業」は上寄せ。
 この赤地によって初版再現カバーの赤線で結ばれた白い点のうち最も左下にある1つが殆ど消され、その右下にあった線で結ばれていない点が隠されている。
 カバー背表紙には白抜きの明朝体のレタリング縦書きで「松本清張」とあってしび下に黒で河童のマークがあるが、初版再現カバーは「松本清張」はやや大きく(すなわち復刻版カバーは縮小して利用)、少し空けて最下部は横並びのレタリングで「光文社」とある。
 カバー裏表紙、復刻版カバーの赤地の部分には左寄せで、明朝体白抜き横組み「犯人が仕組んだ情死擬装トリック。/容疑者には鉄壁のアリバイが……。/――蘇る往時の知的興奮!/本邦推理小説界の記念碑的作品」下に1行分の空白。この赤地部分に、初版再現カバーでは白い点が2つ、左下に長方形(0.6×2.2cm)に白く抜いて[¥260]とあった。
 復刻版カバーの左上を白く抜いている。上辺は9.2cm、左辺は4.6cmで下辺の左から4.1cmまで、右辺は2.1cmで下辺の右から5.1cmまで。左にバーコード2つ(9784334950101、1920063018005)右には「ISBN4-334-95010-8/C0093 \1800E」、右辺が短いがバーコード2つめの右側には白抜きで「光文社/定価(本体1800円+税)」とあって、社名は初版再現カバーの背表紙最下部にあったものが同じ大きさでここに移されている。
 カバー折返し、下部は赤の帯状になっているが、表紙折返しには文字はない。裏表紙折返しには左下に明朝体白抜き横組みでごく小さく「カバー印刷:近代美術」とある。(以下続稿)