瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松葉杖・セーラー服・お面・鬘(07)

・「週刊朝日デキゴトロジー(1)
 ここで「週刊朝日」の記事を詳しく見て置きましょう。
・「週刊朝日」10月23日号(昭和62年10月23日発行・朝日新聞社・182頁)
 ついでに前後の号も眺めてみました。別に記事にするかも知れません。なお、総頁数ですが、最後の頁に頁付がないのですが、目次に示されている「山藤章二のブラック=アングル」の数字に拠りました。それから私の見たものは保存のため何冊かずつ合綴したもので定価表示が綴じ込まれて見えませんでした。
 ところで、私は週刊誌を買わないし、図書館でもあまり読まないのでそんなに実感はないのですが、週刊誌の発行日の表示は何故あんなに実態と乖離しているのか、資料として使うときに思い知らされて、どうにも気持ちが悪いのです。
 この号の表紙には「昭和62年10月23日発行(毎週金曜日発行)」とあって、その通り「10月23日号」なのですけれども、「週刊朝日」の実際の発売日は火曜日、それも前の週の火曜日のようです。すなわち昭和62年(1987)10月13日(火曜日)発売らしいのです。
 このことを裏付ける資料は、新聞縮刷版の広告も参考になりましょうが、誌面では最後のグラビア頁の前、本文用紙の最後の頁の、5段組の5段めに「【編集部発】」という欄があって、編集後記なのですが、見出しの下にゴシック体の割書で、10月23日号には166頁に「10月12日21時08分」と、日付と時刻が入っています。これは校了の時刻と見て良いでしょう。大体、他の号も月曜日か日曜日になっていますが、火曜日の0時21分にずれ込んでいる号もありました。
 この「デキゴトロジー」は週刊朝日風俗リサーチ特別局 編著『デキゴトロジーとして書籍化されています。『6』までは単行本(新潮社)も刊行されましたが、以後の巻は文庫版のみが刊行されたようです。
 さて、昭和62年(1987)頃の記事が収録されている巻を探せば良いのですが、図書館では昭和末年から平成初年の刊行物は除籍されているか、残っていても書庫に収められていて手に取って自由に見る訳に行きません。そこで次の2冊を請求してみました。いづれも文庫版のみの刊行です。
新潮文庫4945『デキゴトロジー vol.7 ―ホントだから情けねぇ! の巻―

デキゴトロジー〈vol.7 ホントだから情けねえ!の巻〉 (新潮文庫)

デキゴトロジー〈vol.7 ホントだから情けねえ!の巻〉 (新潮文庫)

・平成四年十月二十五日発行(331頁)
・平成五年一月十五日四刷 定価427円
新潮文庫4999『デキゴトロジー vol.8 ―ホントだからトンでもねぇ! の巻―
デキゴトロジー〈vol.8〉ホントだからトンでもねえ!の巻 (新潮文庫)

デキゴトロジー〈vol.8〉ホントだからトンでもねえ!の巻 (新潮文庫)

・平成五年一月二十五日発行(318頁)定価427円
 それぞれ最後の頁の次に、下部中央に縦組みで、『vol.7』は331頁の裏、目録「新潮文庫最新刊」3頁の前に、

この作品集は、週刊朝日の人気コラム「デキゴトロ/ジー」欄に昭和六十一年一月六日号より同年十二月二十/八日号までの一年間にわたって掲載された記事を再編集/した。

とあり、『vol.8』は318頁の次、奥付の前に、

この作品集は、週刊朝日の人気コラム「デキゴトロジ/ー」欄に昭和六十二年一月二・九日号より同年十二月二/十五日号までの一年間にわたって掲載された記事をまと/め、再編集した。

とあります。
 そこで『vol.8』7〜16頁(頁付なし)「目次」を眺めて行くと、7頁2行め〜14頁「[PART1 お好みコーナー]」に23項目に分類されている中に、12頁6〜10行め「道 楽 たかが道楽されど道楽」の7つの出来事のうち5つめに、8〜9行め「/テクマク|トイレで女子高生になぁれ/」とあるのです*1。(以下続稿)

*1:「/」が使用されているので改行位置は「|」で示しました。ちなみにカバー表紙に描かれているのは3つめの「坊主頭のかわいいかわいい駅員さん」です(ルビ「ぼうずあたま」)。