瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

チェーホフ『桜の園』の文庫本(2)

湯浅芳子訳(2)
 本体、1頁(頁付なし)扉、匡郭は第二九刷は10.4×6.5cm、第46刷・第55刷は10.2×6.5cm、第二九刷と第46刷・第55刷との異同は、上部2行めの明朝体半角数字に下線のところが「4117」から「32-622-5」になっていること*1
 2頁(頁付なし)は上部中央に「Вишнёвый сад/Антон Павлович Чехов」とキリル文字の標題と作者名。
 次いで右を上に横転した、下(小口側)に「第一幕 左より ピーシク,ラネーフスカヤ,フィールス,ガーエフ,ロパーヒン./(モスクワ芸術座来日公演,1958年,鈴木久雄氏撮影による.)*2」との明朝体横組みキャプションのある舞台写真が載るが、第二九刷はアート紙である。そしてこの1枚は口絵扱いで頁数の勘定に入っていない。ところが、第46刷・第55刷はアート紙ではなく、本文と同じ用紙に印刷している。そうすると頁数の勘定に含めない訳に行かない。――ここで、前回指摘した頁数の齟齬が生じているのである。
 裏は白紙。
 第二九刷3頁、第46刷・第55刷5頁(頁付なし)中扉で明朝体縦組みで「桜 の 園 (四幕のコメディ)」とある、
 第二九刷4頁、第46刷・第55刷6頁(頁付なし)「人  物」。
 第二九刷5〜33頁、第46刷・第55刷7〜35頁「第一幕」。
 第二九刷34〜54頁、第46刷・第55刷36〜56頁「第二幕」。
 第二九刷55〜75頁、第46刷・第55刷57〜77頁「第三幕」。
 第二九刷76〜93頁、第46刷・第55刷78〜95頁「第四幕」。
 次の頁は白紙。
 第二九刷95〜96頁、第46刷・第55刷97〜98頁「注」。
 第二九刷97〜98頁、第46刷・第55刷99〜100頁「あとがき」。末尾(2頁め18行め)に2字下げで「一九五〇年十一月」とある。
 第二九刷99頁、第46刷・第55刷101頁「改版にあと書きして」、6行めに2字下げで「一九六二年七月」、7行めは下寄せでやや大きく「湯 浅 芳 子 」とある。
 第二九刷100〜101頁、第46刷・第55刷102〜103頁(頁付なし)、上下に横線を引いてその間に「チェーホフの作品について」。本文は「注」と同じ大きさの活字。2頁め13行めに下寄せでやや大きく「湯 浅 芳 子 」、1行分強空けて14行めに下詰めで「*印はいずれも岩波文庫所収。「決闘」「犬をつれた奥さん」は神西清氏訳、他はすべて湯浅芳子氏訳。」との注記がある。
 次の頁は白紙。(以下続稿)

*1:3月11日追記】第56刷もここに記載した項目に関しては第46刷・第55刷に同じ。

*2:3月11日追記】鍵括弧内を埋めずに投稿してしまっていたのを補った。2行めは右揃え。