瑣事加減

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新人物往来社『東京都の不思議事典』(2)

 『東京都の不思議事典』はその後、地域別に編集し直して2冊の文庫本(新人物往来社)として刊行されている。単行本では本文は図版も含め全てモノクロであったが、文庫版はオールカラーである。
・新人物文庫248『東京都謎解き散歩 23区編』2012年10月13日第1刷発行・定価714円・287頁

東京都謎解き散歩 23区編 (新人物往来社文庫)

東京都謎解き散歩 23区編 (新人物往来社文庫)

・新人物文庫249『東京都謎解き散歩 武蔵野・多摩・島しょ編』2012年10月13日第1刷発行・定価714円・284頁 2冊まとめて構成を説明して置く。
 1頁(頁付なし)扉、『23区編』は青地に白抜きの文字と白の子持枠。『武蔵野・多摩・島しょ編』は赤地に白抜きの文字と白の子持枠。
 2〜3頁、樋口州男「はしがき」で「2012年十月」付。
 4〜13頁(頁付なし)「目 次」。
 14〜15頁(頁付なし)見開き「京都市区町村図」で2冊は一致。
 『23区編』16頁は「東京23区のお祭りガイド」で5つを写真入りで紹介。『武蔵野・多摩・島しょ編』は16〜17頁(頁付なし)見開きは「武蔵野・多摩・島しょの美術館・博物館めぐり」で写真入りで1頁に4箇所ずつ計8箇所を紹介。18〜20頁は「武蔵野・多摩・島しょの見どころ」でやはり写真入りで1頁に4箇所ずつで計12箇所を紹介。
 『23区編』17頁(頁付なし)「第1章 東京23区ってどんなとこ?」の扉、本文は18〜60頁で9項。『武蔵野・多摩・島しょ編』21頁(頁付なし)「第1章 東京の多摩地域・島しょ部ってどんなとこ?」の扉、本文は22〜75頁で10項、76〜80頁「コラム 多摩地域・島しょ部のなんでもナンバーワン」。扉は中央に横組みで黒で章題、下はカラー写真、上は余白。以下、章の扉の形式は同じ。なお、ここを紫色にしたのは「目次」と奇数頁の左上(上部小口寄り)にこの色で章題が入っている*1からで、以下、各章ごとに色が着いている。但し章の内容は『23区編』『武蔵野・多摩・島しょ編』で順序が違ったり、出入りしたりしている。
 『23区編』61〜96頁「第2章 文学編」12項。97〜154頁「第3章 民俗・宗教編」22項。155〜178頁「第4章 地理編」9項。179〜208頁「第5章 都市・産業編」12項。209〜258頁「第6章 歴史編」19項。259〜286頁「第7章 生物・環境編」9項。
 『武蔵野・多摩・島しょ編』81〜124頁「第2章 歴史編」15項。125〜152頁「第3章 文学編」9項、153〜155頁「コラム 多摩地域・島しょ部出身の著名人」。157〜173頁「第4章 民俗・宗教編」5項、174〜176頁「コラム 多摩地域・島しょ部の有名・伝統高校」。177〜205頁「第5章 地理編」10項、206〜209頁「コラム 多摩地域・島しょ部を舞台とした小説・映画・ドラマ」これは「第3章 文学編」に付属させるべきではないのか。211〜253頁「第6章 自然編」14項、254〜256頁「コラム 都心に近い観光地「高尾山」」。257〜284頁「第7章 考古・遺跡編」10項。285頁(頁付なし)の中央に縦組みで小さく1行で、

本書は、『東京都の不思議事典 上・下』(新人物往来社、一九九七年)を改題し、新編集したものです。

とあるが『23区編』の方にはこのような由来の説明はない。
 「執筆者一覧」のみ2段組で『23区編』は287頁に窮屈に【編著者】1名【編集委員】4名と執筆者23名の合計28名を詰め込むが、『武蔵野・多摩・島しょ編』286〜287頁の「執筆者一覧(五十音順)」は【編著者】1名【編集委員】6名と執筆者28名の合計35名。1人につき2行であることは変わらない*2ので2頁取っているだけ余裕がある。
 最後に奥付があって目録類はない。すなわち総頁数は288頁で一致するが、そのために『武蔵野・多摩・島しょ編』では特集頁を増やし、またコラムを設けて水増し(?)している。(以下続稿)

*1:奇数頁ごとの柱には「第1章――東京23区って‥‥」の如く「――」が挿入されている。

*2:『23区編』の1名のみ1行。