昨日の続きで、平成12年（2000）7月刊の初版と、平成13年（2001）7月刊の改訂版のカバーを比較して見る。
カバー背表紙、改訂版の最上部にゴシック体白抜き横組みで「改訂」と入っている他の「多摩の怪談ぞくぞくガイド◆行けば、出る けやき出版」は同じだが、全て組み直されており「多摩の」は初版は褪色しているが紫色（もとは青か）明朝体太字、改訂版は黒のゴシック体でやや横長、赤の「怪談」はともにカバー表紙の文字を縮小して影を省いたもの、明朝体太字の「ぞくぞく」は改訂版はやや横長、初版は「ガイド」も同じ字体だが改訂版はやや横長のゴシック体太字になっている。ついで◆のところは左下が丸く右上に尾を引く人魂型が入っているが、初版は塗り潰されて一部が光沢のように地色になっているのに対し、改訂版は輪郭線のみで内側は白く抜かれている。その下、明朝体太字で「行けば、出る」と右寄りから左寄りへと斜めに入る（斜体ではない）が改訂版の方が一回り大きい。地色は初版は色文字が褪色するほどに褪せているが、人魂周辺が黄色で、そこから上下へ向かって橙色にグラデーションしている*1。但し下部は黄色の帯状で上部ほど濃い橙色になる前に覆い隠されている。帯状部分、初版は中央に明朝体太字で版元名が入るが、改版は下に夜っており明朝体だが太くはない。
カバー裏表紙、初版はカバー表紙と同じような青にぼんやりした白が数箇所浮かぶ柄で、中央やや右上に竹箒の柄を持った小僧の、胸から上の緑青を吹いた銅像らしき立体的イラスト（写真ではないようだ）があって、その下に白で影を付けた赤の明朝体太字横組みで「一家に一冊」とある。改訂版はカバー表紙とは違って真っ黒で中央に水色の雫型の周囲に渦を巻くように桃色が散らばってその下に明朝体太字白抜きで「一家に一冊」とある。ともに上部を鍵括弧開き型（上辺9.4cm、左辺4.6cm、右辺2.1cm、下辺4.2＋5.2cm）に白く抜いて、左側にバーコード2つ、初版「978487751111／1920076010002」改訂版「9784877511432／1920076010002」右側に初版「ISBN4-87751-111-3／C0076 \1000E」改訂版「ISBN4-87751-143-1／C0076 \1000E」とあって、その下にゴシック体白抜き横組みで初版「定価●本体１０００円(税別)／けやき出版」とあり、改訂版は括弧が全角になっている他、文字が一回り大きい。下部の黄色帯状部分、初版は中央に直径3.2cmの白い円を描いて、中央に不動明王の種字（カーン）、その上下左右に直径0.9cmの円を描いて、楷書体で上と左には（護）右と下には（符）の文字を入れる。その左右にはカバー表紙右下と同じく明朝体斜体縦組みで、右に「黒闇 生霊 冥界 ／人魂 廃屋 夢魔 ／怪奇 髑髏 迷宮 ／霊媒 霊界 非業 幽鬼 ／遺恨 霊柩 怨霊 ／魑魅魍魎 首塚 廊下 ／心霊 異界 理科室 ／妖怪 憑依 亡霊 」左に「戦慄 幽霊 怪祟 ／魔界 鬼火 ／惨殺 呪詛 丑時 ／無念 神出鬼没 伏魔 ／便所 亡魂 ／霊魂 恐怖 木乃伊 ／霊気 死霊 隣人 ／怨霊 亡者 ／悪霊 魔物 血痕 」とある。改行位置「／」は目安で、散らされており綺麗に揃っている訳ではない。改訂版には中央の円はなく、文字が大きくなって「人魂 理科室 ／血痕 幽鬼 ／呪詛 ／亡霊 霊界 廊下 ／迷宮 怨霊 ／憑依 非業 霊気 ／悪霊 ／木乃伊 首塚 ／戦慄 幽霊 怪奇 ／夢魔 ／怨念 妖怪 霊媒 ／心霊 亡者 冥界 ／魑魅魍魎 ／霊魂 悪霊 ／墓地 廃屋 ／隣人 異界 ／髑髏 便所 惨殺 」とある。
カバー折返し、初版は青地（下部は黄色帯状）でその大半（14.6×6.0cm）を応挙の幽霊風の和紙に書かれた墨絵の幽霊画の写真が占める。裏表紙折返しは同じ絵の左右反転。改訂版はカバー表紙折返しの中央、黒地部分に本文では10頁下右（初版も同じ）に挿入される御主殿の滝のカラー写真（7.6×4.9cm）で滝壺を赤く塗っている。カバー裏表紙折返しは中央やや下に、本文では61頁下（初版55頁下）にある古吹上隧道のカラー写真（4.9×5.7cm）でやはり赤っぽくする処理が施されているようだ。（以下続稿）
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