杉花粉の症状も出たが、檜花粉になってからが酷い。マスクをしているのは口呼吸を隠すためである。鼻の内側に瘡蓋が出来て、その上マスクをするので苦しいことこの上ない。
・文藝別冊「遠藤周作」(3)
それでは4月11日付(10)で予告した霊の一件について語っている【インタヴュー】三浦朱門「わが友、遠藤周作を語る」の内容について確認して置くこととします。
〔初版〕103〜120頁=〔増補新版〕133〜150頁、後者は「増補」分の30頁、ズレています。ここでは初版の頁のみ示すことにしました。
103頁は扉(頁付なし)、恐らく自宅でくつろいで、ワイシャツの長袖をまくって笑みを浮かべた三浦氏の写真で、右下に「撮影=鈴木愛子/Suzuki Aiko 」とあります。平成15年(2003)8月刊ですから、インタヴューの時期は同年の初夏でしょうか。口調や本文中に挿入される写真からも、非常に愉しげに語っているのが分かります。interviewerは「編集後記」を書いている太田氏でしょうか。
ここでは節ごとに語られている話題に登場する人物の名前を挙げて置くことにします。名前だけ出て来る人は採りませんでした。もちろん遠藤氏(彼)及び三浦氏(私)も。
・104頁上段〜105頁下段6行め「"劣等生"の少年時代」 安岡章太郎、コリンヌ・リュシエールみたいな人、私のおふくろ、正介兄貴(遠藤周作のお兄さん)。
・105頁下段7行め〜107頁上段11行め「佐藤朔先生との出会い」 上野のキャバレーのホステス、佐藤朔先生、安岡章太郎。
・107頁上段12行め〜109頁中段9行め「キリスト教周作派」 滝沢敬一、吉行淳之介、彼の兄さん、パウロ。
・109頁中段10行め〜111頁中段「純文学と狐狸庵の二重生活」 近藤啓太郎、吉行淳之介、安岡章太郎、有吉佐和子、松本清張、有馬頼義、曾野綾子、梅崎春生。
・111頁下段〜113頁上段「病気仲間との付き合い」 阿川弘之と阿川夫人、吉行淳之介、近藤啓太郎。
・113頁中段〜114頁下段9行め「阿川と三人漫才トリオ」 阿川弘之、川端康成、京都のすき焼き屋の仲居さん、石川達三、京都の代表的な文化人。
・114頁下段10行め〜116頁上段18行め「事件が起こる才能の人」 吉行淳之介、近藤啓太郎、阪田寛夫。
・116頁上段19行め〜117頁下段1行め「「熱海幽霊事件」の真相」 文化学院の女の子(証券会社の重役の娘)、灰色の着物を着た見慣れない男、ペンクラブの女の子。
・117頁下段2行め〜119頁上段6行め「ユングに凝っていた頃」。
・119頁上段7行め〜下段「常に母の写真を机上に」 遠藤の父親、遠藤の母親。
・120頁上段〜下段「晩熟のセザンヌ的才能」。(以下続稿)