瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『鬼畜』(3)

・映画(3)野村芳太郎監督
 この映画のラストの解釈は、2013年3月15日付(2)に書いた通りで「かばった」とする解釈は無理だと私は思っている。

あの頃映画サントラシリーズ 事件/鬼畜

あの頃映画サントラシリーズ 事件/鬼畜

 最近、この点について確証を得たのでその記述を紹介して置きたい。それから2013年3月14日付(1)に、映画本編とは離れたところで発想された予告篇やチラシの文言が、作品の解釈を歪めてしまっている可能性を指摘したが、この文言についても資料を得たのでついでに紹介して置こう。
西村雄一郎『清張映画にかけた男たち 『張込み』から『砂の器』へ平成二十六年十一月二十五日発行・定価2000円・新潮社・335頁・四六判(19.0×13.0cm)上製本
清張映画にかけた男たち: 『張込み』から『砂の器』へ

清張映画にかけた男たち: 『張込み』から『砂の器』へ

 1〜3頁(頁付なし)「目次」。
 4頁(頁付なし)カバーや扉の写真の説明。
 5頁(頁付なし)中扉。6頁(頁付なし)写真。
 7〜14頁「プロローグ」。
 15〜176頁「第一部 ドキュメント『張込み』」、15頁(頁付なし)扉。
 177〜313頁「第二部 『砂の器』、そして『黒地の絵』」、177頁(頁付なし)扉。
 314〜318頁「エピローグ」。
 320〜329頁「あとがきに代えて――宮口精二さんとの想い出」。
 330〜333頁(頁付なし)「松本清張原作映画リスト」。
 334頁(頁付なし)「主要参考文献」。
 335頁(頁付なし)「著者略歴」。
 映画「鬼畜」の記述があるのは「第二部」で、178〜209頁「第一章 清張ブーム到来」に続く210〜268頁「第二章 それぞれの旅立ち」の1節め、210頁2行め〜226頁「野村芳太郎の場合」の、214頁15行め〜217頁「『鬼畜』『わるいやつら』――ラストの二つの解釈」の項で、副題からも分かるように殆ど(〜217頁2行め)が「鬼畜」に関するものである。(以下続稿)