瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松谷みよ子『あの世からのことづて』(2)

 4月16日付(1)に文庫版の消費税導入前後のカバーを比較したが、今回は単行本の第一刷・第七刷・第八刷を比較して見る。
 カバー表紙及び裏表紙は同じ桃色の7行罫紙で、1行は17.5×1.6cm。
 カバー表紙、2行め上部に楷書体で灰色で「松谷みよ子」とあるが、第一刷は黒に近く、第八刷は薄くなっている。第七刷は第八刷よりは濃い。3〜5行めの中央に闇夜に舞い上がる煙と蛾の絵(6.6×4.8cm)があり、6行め上部から中央やや下まで楷書体で標題、第一刷は黒だが第七刷・第八刷は焦茶色である。7行め、中央やや下に明朝体太字で小さく「私の遠野物語」とあって、第一刷は黒だが第七刷・第八刷は濃い灰色である。
 カバー裏表紙、1行めに明朝体で定価等が入る。第一刷は上半分に「筑摩書房 定価一二〇〇円 0095-81193-4604」数字はオールドスタイルで横転。第七刷は「筑摩書房 定価一二〇〇円 ISBN4-480-81193-1 C0095 \1200E」、ISBNコード以下はOCR-bフォントで横転。第八刷は「筑摩書房 定価一四四〇円(本体一三九八円)ISBN4-480-81193-1 C0095 P1440E」、行いっぱいになっている。
 カバー背表紙、上部と下部に表紙と同じ字体でやや縮小した標題と著者名、第一刷と第七刷の標題は青味を帯び、第八刷は紫を帯びる。著者名は第一刷は濃い灰色で、第七刷と第八刷は灰色。標題と著者名の間に小さく黒の明朝体太字で副題が入るが、第一刷は真っ黒であるのに対し、第七刷と第八刷は薄い。尤も、褪色の影響もあるかも知れない。最下部に横並びで小さく明朝体で「筑摩書房」。
 カバー折返しは、私の見た第八刷は切除されており、第一刷も裏表紙折返しが半分になっているが、ほぼ完全に保存しているらしい第七刷を見る限り、何も刷られていないようだ。(以下続稿)