昨日の続きで、今回はそれぞれの本の宣伝文句を見て置く。
単行本の書影はAmazonでは表示されないが、画像検索で幾つかヒットする。帯の背表紙側には「若き日に接した /江戸川乱歩の素顔」とあり、帯の表紙側には横組みで、
弟・泰彦との初の対話
エッセイと小説で明かされる
江戸川乱歩の「素顔」とは?
メタローグ 定価1600円(本体1553円)
とあって、版元名は両端が半円形の赤にゴシック体白抜き、同じ行の漢字もゴシック体。
文春文庫版にはカバー裏表紙右上に明朝体横組みで、
日本の探偵小説のパイオニアであ/る江戸川乱歩。<幻想> <怪奇> と/いったイメージに彩られた"巨人"/の実像を、晩年に接した作家とイ/ラストレーターの兄弟が初めて語/り合う対談、エッセイ、小説によ/って描き出す。資料的価値はもち/ろん、乱歩が生きた大正・昭和とい/う時代が浮び上る、ファン必読の/好著。 解説・坪内祐三
とある(二重引用符閉じは右下にあるが再現出来なかった)。Amazon詳細ページの書影に表示される縹色の帯の表紙側には、
乱歩は果して
"怪人"だったのか?
詳細なイラストで乱歩邸の応接間を再現
文春文庫・今月の新刊〈定価 /(本体400円+税)〉
とあって、3行めはゴシック体白抜き、4行めは白地に黒、割書を〈 / 〉にて示した。
光文社文庫版もカバー裏表紙右上に、横組みでまずゴシック体で大きく標題*1とやや大きく著者名*2があって、以下明朝体で、
乱歩というと、人はどのよう/なイメージを持つのだろうか?/ぼくの思い出は、時がたってし/まったこともあって、ほぼ楽し/いものばかりである。(「あとがき」/より) 晩年の乱歩に、二人して/接したイラストレーターの弟と/の対談。さらに、エッセイ、小/説により、いまだ<幻想と怪奇>/の側面で語られがちな乱歩の実/像を浮き彫りにする。面白く、/資料としても貴重な作品集!
とあり、帯の表紙側には明朝体太字横組みで、「<怪人>と呼ばれた/乱歩の実像とは?」とある。
やたらとイメージと実像との違いを強調しているが、私はそのギャップを感じられないくらい作品を読んでいないのである。私が江戸川乱歩を読まなかったのは、天知茂の明智小五郎で何となく分かったような気にさせられていたこと、真面目に(?)学究生活を送っていたこと、それから松竹に就職した大学の先輩から、映画「RAMPO」のタダ券をもらって銀座まで見に行き、なんじゃこりゃ、と思ったことが大きいように思う*3。
映画パンフレット 「RANPO」 監督 奥山和由 出演 本木雅弘/竹中直人
- メディア: おもちゃ&ホビー
【映画チラシ】RAMPO 黛りんたろう 本木雅弘 羽田美智子 [映画チラシ]
- メディア: おもちゃ&ホビー