瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

宮澤賢治の文庫本(17)

・角川文庫7381『風の又三郎』(4)
 昨日の続き。
 角川文庫の「宮沢賢治の本」は長らく飯野和好のカバーであったが、近年改装され、本書は半ズボンの少年のイラストになっている。

改編 風の又三郎―ガラスのマント (角川文庫)

改編 風の又三郎―ガラスのマント (角川文庫)

改訂十五版】昭和五十一年十一月二十日初版発行・平成八年六月二十五日改訂新版発行・平成二十二年五月十五日改訂十五版発行(198頁)定価438円*1
改訂十八版】昭和五十一年十一月二十日初版発行・平成八年六月二十五日改訂新版発行・平成二十五年八月三十日改訂十八版発行(198頁)定価438円
 カバー表紙、四隅に黄土色の方位盤のようなものを配した黄土色の子持枠(14.1×9.7cm)があって、その上部、上辺から1.1cmのところに黒の横線(9.1cm)があり、その上にごく小さく「Matasaburo of the Wind Kenji Miyazawa」、横線の下に明朝体で大きく標題、やや大きく著者名、最下部に小さく「角川文庫」文字は全て横組み中央揃え。
 カバー表紙折返し、上部の顔写真と著者紹介は改訂十六版に同じ、下部にゴシック体で、改訂十六版は1行「カバーイラスト/飯野和好」とあったが改訂十八版は2行「カバーイラスト/こよ」「カバーデザイン/西村弘美」となっている。
 カバー裏表紙・裏表紙折返しは改訂十六版に同じ。カバー背表紙は色が若干異なるものの文字・レイアウトは改訂十六版に同じ。
 本体は「宮沢賢治文庫本文について」まで一致。
 奥付、上部は同じ。下部の縦組み、改訂十六版は「平成 八 年六月二十五日 改訂新版発行/平成二十四年一月三十日 改訂十六版発行」とあって「三十」は「二十五」と同じ長さに均等割付、「改訂新版発行」は「改訂十六版発行」と同じ長さに均等割付*2。改訂十八版は「昭和五十一年十一月二十日 初 版 発 行/平成 八 年 六 月二十五日 改訂新版発行/平成二十五年 八 月三十日 改訂十八版発行」とあって、初版の発行日が示されている。「二十」と「三十」は均等割付、「改訂新版発行」も均等割付。
 「発売元―」が改訂十六版は「株式会社角川グループパブリッシング」だったのが改訂十八版では「株式会社ADOKAWA」になっているが電話や住所は同じ。
 最後の断り書き、改訂十六版は5月7日付「壺井栄『二十四の瞳』の文庫本(12)」に紹介した角川文庫14733『二十四の瞳』改版六版に同じ*3。改訂十八版は角川文庫14733『二十四の瞳』改版十版に同じ。
 目録は「角川文庫ベストセラー」が6頁あって一致。3〜6頁めは角川文庫1735『銀河鉄道の夜』改訂二十八版・改訂三十版の目録(4頁)に一致。(以下続稿)

*1:10月26日追加。カバーは改訂十八版に掛かっているものと一致。但し9月2日付(21)に述べたように、このカバーは平成25年(2013)の年末から切り換えられたので、当初は(改訂十八版も)別のカバーが掛かっていたはずである。

*2:10月26日追記】改訂十五版を改訂十六版と比較するに、奥付のそれぞれの発行日の他は(目録も)一致している。

*3:角川文庫1735『銀河鉄道の夜』改訂二十八版・改訂三十版も同じ。