瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

岩佐東一郎『隨筆くりくり坊主』(1)

 本書については2013年11月4日付「赤いマント(14)」に略述した。書名に幾通りかあることにも注意して置いたが、記事の題としては二九四〜二九七頁「あとがき*1」の冒頭に「 この「隨筆くりくり坊主」は、僕の三册目の隨筆集である。‥‥」としているのに従って『隨筆くりくり坊主』とした。
 まづは本書を取り上げたアンソロジーについてのメモを上げて置く。ちなみに収録されている「兵隊古本屋」は『隨筆くりくり坊主』二九〇〜二九三頁、77篇収録の最後、77番めである。これは2013年12月20日に準備したのだけれども、当時は連日「赤いマント」の記事を連載中で、間に別の記事を差し挟む余裕がなく、そのままになっていた。文章にこなれないところがあるが、そのまま投稿する。(以下続稿)

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高橋輝次 編著『古本漁りの魅惑』2000年3月21日第1刷発行・定価1700円・東京書籍・258頁・四六判上製本

古本漁りの魅惑

古本漁りの魅惑

 2〜5頁(頁付なし)「目次」。
 6〜8頁(頁付なし)「はじめに」に拠ると「著名な作家、文学者や学者の中でもとりわけ古書好きの方々」の「エッセイ」を集めたもので、同じような「アンソロジーはすでに作品社の日本の名随筆シリーズ中に『古書』として二冊出ているが、それに未収録の文章を集めて一冊に編」んだもの*2で、9〜73頁「I 私の古本漁り」13人13篇、75〜120頁「II 心に残る古本屋」9人9篇、121〜180頁「III 異国の古本屋」10人10篇、181〜248頁「IV 私の掘出し本」14人14篇、合計26人26篇。
 本書からは76〜79頁「兵隊古本屋」が採られている。76頁に書影に縦組み白抜きゴシック体キャプション「随筆 くりくり坊主(昭和16年)」。
 250〜252頁「底本一覧」の250頁17行め「岩佐東一郎「随筆くりくり坊主」書物展望社・昭和16年」とあり、253〜258頁*3執筆者紹介」は254頁下段11〜16行めに「岩佐東一郎(いわさ・とういちろう)」の略伝。
 後は奥付があってその裏に、広告「古書の快楽を味わう本」として池谷伊佐夫『東京古書店グラフィティ』『三都古書店グラフィティ』岡崎武志『古本めぐりはやめられない』の3冊。
 カバー裏表紙折返し上部にある編著者紹介は奥付の上部にあるものと小異。

*1:前付の「目次」七頁3行めには「後    記」とある。

*2:引用はいづれも7頁より。

*3:「258」頁のみ頁付がない。