瑣事加減

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山田風太郎『戦中派虫けら日記』(1)

 山田風太郎(1922.1.4〜2001.7.28)の日記は、まづ大学院の同輩に勧められて昭和20年(1945)の日記『戦中派不戦日記』を読み、そこから遡って本書を読んだ。
『滅失への青春 戦中派虫けら日記
・大和書房版
 未見。但し都内の幾つかの公立図書館が所蔵しているので、そのうち閲覧するつもりでいる。なお、産経ニュース2016.3.28 07:01更新「山田風太郎記念館に「滅失への青春」初版本 ファンの遺族が寄贈 兵庫」と云う記事が出ているが、甚だ稀覯書と云う訳でもなく「日本の古本屋」にも何冊か在庫がある。
『戦中派虫けら日記――滅失への青春
・未知谷版

戦中派虫けら日記―滅失への青春

戦中派虫けら日記―滅失への青春

・一九九四年八月十五日初版発行(413頁)
・一九九四年九月二十七日二刷発行 定価三〇九〇円
ちくま文庫
戦中派虫けら日記―滅失への青春 (ちくま文庫)

戦中派虫けら日記―滅失への青春 (ちくま文庫)

・一九九八年六月二十四日第一刷(602頁)定価1200円
・二〇〇一年八月三十日第二刷 定価1200円
・二〇〇八年四月十日第九刷 定価1200円
 私が読んだのは未知谷版である。未知谷版が出た翌年に講談社文庫版『戦中派不戦日記』を読み、さらに未知谷版『戦中派虫けら日記』を図書館で借りて読んだのである。
 その後、ちくま文庫に入って、買おうかと思ったがこの頃私は本を買わなくなっていたし『戦中派不戦日記』も結局買わなかったので、買わなかった。けれどもちくま文庫はあまり増刷しないような印象があるので、何度か、買っておくべきか、と思った。そのうち、書店で見掛けなくなったので、諦めた。あまり購入されなかったらしく図書館でも見掛けなかった。
 今、こうして並べて見るとその印象は間違いではなくて生前は第一刷のみで没後、増刷が続いているのであった。(以下続稿)