瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山岸凉子『ケサラン・パサラン』(1)

MFコミックスメディアファクトリー)B6判並製本
・1(2012年7月30日 初版第1刷発行・定価590円・190頁)

 カバー背表紙の標題の色遣いはカバー表紙に同じ。巻数はに白抜き「1」。作者名は黒のゴシック体。
・2(2012年12月30日 初版第1刷発行・定価590円・202頁) カバー背表紙の標題の色遣いはカバー表紙にて紫色であったところが群青色になっており、グラデーションにもしていない。巻数はに白抜き「2」。作者名は黒のゴシック体。
 カバー裏表紙、中央に薄く、カバー表紙の主人公の背景にあるのと同じ八角形の方位盤が縮小されて入る。左上のバーコード1つめ『1』は「9784840147040」、『2』は「9784840147637」、バーコード2つめは「1929979005900」で一致。その右、中央最上部にゴシック体で小さく、『1』は「ISBN978-4-8401-4704-0/C9979 \590E」、『2』は「ISBN978-4-8401-4763-7/C9979 \590E」、2行分空けてゴシック体太字で3行、1行め「定価:本体590円(税別)」と3行め「メディアファクトリー」は共通、2行め、『1』は「雑誌 52653-04『2』は「雑誌 52653-63」その下左寄りにカバー背表紙最下部と同じMEDIA FACTORYのロゴ。
 カバー表紙折返し、最上部に方位盤がさらに縮小されて入り、中央に明朝体太字縦組みで紹介文。最初の2行は共通で、

イラストレーター兼エッセイストの星由良子*1は、/突然最寄り駅近くに家を建てることを決意する。/

となっている。これだと現在住んでいる「最寄り駅」から遠い土地に比して「最寄り駅」の「駅近くに」と読めるのだが、そうではない。確かに、9頁1コマめ「O出版のYです」と言って登場した編集者に、3コマめ「先生ほどの方がなぜ駅前近くに*2住もうとなさらないんですか」と言われたことがきっかけなのだが、そのことを確認する前に『1』の紹介文の残りを抜いて置こう。

美大に通いながら由良子の/アシスタント兼秘書をしている姪の紫苑*3は/その無謀な決断を危惧するが……。
宅建築にまつわる新感覚コミック!


 さて、引越し先の選定だけれども、13頁1コマめ、紫苑の台詞「おまけにできれば M市のKに住みたいんだって」とあり、手書きの注記に(東京都下M市)と添えてある。これは明らかに東京都武蔵野市の吉祥寺、そして『1』にて入手した土地は吉祥寺「駅近く」の吉祥寺南町1丁目辺りのように見えるが、結局『2』にて家を建てる前に手放してしまっている。
 『2』の紹介文の続きは、

由良子のアシスタント兼秘書をしている/姪の紫苑*4の心配をよそに、/希望どおりの土地を手に入れ/建築デザインも進めていく由良子だったが、/方位鑑定の占い師に衝撃的なひとことを言われ……。

となっている。
 カバー裏表紙折返し、2014年9月9日付「山岸凉子『舞姫 テレプシコーラ』(3)」と比較するに、著者紹介の最初の5行は舞姫 テレプシコーラ1(第23刷)第2部4(第1刷)第2部5(第1刷)に同じ。次いで、

代表作に
ツタンカーメン』『鬼』『青青の時代』『白眼子』
(すべて潮漫画文庫)、
『ヴィリ』『牧神の午後』『アラベスク』完全版・全4巻
日出処の天子』完全版・全7巻
(すべて メディアファクトリー)ほか多数。
2007年、*5テレプシコーラ』第1部・全10巻
第2部・全5巻(メディアファクトリー)にて、
第11回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。
雑誌『ダ・ヴィンチ』にて『ケサラン・パサラン』連載中

とある。二重鍵括弧は半角。『2』も殆ど同じで、異同は「2007年、」の句点及び*6最後の1行が『2』ではなくなっていること。最下部の3行は舞姫 テレプシコーラ各巻に同じ。(以下続稿)

*1:ルビ「ほしゆらこ」。

*2:太字にした箇所には傍点「・」が打たれているが、再現できないので仮に太字にして示した。

*3:ルビ「しおん」。

*4:ルビ「しおん」。

*5:9月1日追記】投稿時、この句点を落としていたのを補った。

*6:9月1日追記】加筆した。灰色太字にして示す。