瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山岸涼子『ケサラン・パサラン』(2)

 8月25日付(1)の続きで、本体について『1』『2』を対比しつつメモして置く。
 1頁(頁付なし)扉。『1』は肌にぴったり付いた服を着て黒眼鏡に黒手袋でキメた主人公のイラスト。『2』は方位盤を背景に、襷掛けする主人公のイラスト。
 2頁(頁付なし)『1』は大きく方位盤。『2』は手書きの注「あらバレリーナ?」が附されるような恰好の紫苑のイラスト。
 3頁(頁付なし)『1』は紫苑のイラスト。『2』は「目次 contents」。『1』に目次がなかったのは全編「ケサラン・パサラン」だからで、『2』は2行めに「ケサラン・パサラン」、3行めに「猫・ねこ・ネコ」と併載作品があるので目次を示しているのである。作品名と算用数字の頁の間は「……」で繋ぐ。
 4頁から本編で、下部小口側に頁付が入るが、全頁コマに使用されていることが多く*1頁付を探すのが大変なくらいである。
 次に、頁付のある頁を列挙して置こう。
 『1』18・32・46・60・61・74・88・103・104・118・132・146・160・174・190頁。190頁には下部左詰め「2巻につづく。」とある。
 奥付の前(頁付なし)は斎藤樹のカット。
 『2』4・26・48・70・92・114・116・138・160。160頁には下部左詰め「「ケサラン・パサラン」完*2」とある。
 4頁は『1』190頁と重複。
 以下、下枠があって頁付の入る頁がほぼ22頁ごとに現れるが、これは連載時の切れ目に当たるようだ。
 161頁(頁付なし)は中央にカバー裏表紙と同じ大きさの方位盤、162頁(頁付なし)白紙。
 163頁「猫・ねこ・ネコ」の扉。164〜201頁には頁付がなく、最後の202頁にのみ頁付があり、下部左詰め「*3」とある。
 奥付、下部の縦組み部分は巻数、発行日、ISBNコードが異なるのみ。上部の横組み部分、ゴシック体と明朝体太字の中央揃えで『1』は、

(初出誌)
『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)2011年3月号〜2012年3月号

とある。広告類はない。
 『2』は、

ケサラン・パサラン
(初出)
『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)2012年4月号〜2012年10月号
猫・ねこ・ネコ
(初出)
『Mei(冥)』(メディアファクトリー)vol.01/Autumn 2012

とある。広告は5頁、1〜2頁見開きは『日出処の天子』完全版、3〜4頁見開き『アラベスク』完全版、5頁は『舞姫 テレプシコーラ』。(以下続稿)

*1:そうでなくても上にあるコマが地まで、頁付が入るべき位置を覆っている場合も少なくない。

*2:ルビ「かん」。

*3:ルビ「かん」。