瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

浅沼良次『流人の島』(2)

 昨日の続きで、改訂七版と改訂十七版の奥付を比べてみよう。
 改訂七版は本文215頁まで、その次に1頁白紙を挟んで奥付、改訂十七版は本文219頁まででその裏が奥付。
 中央やや上に明朝体横組みで「流 人 の 島―八丈風土記」とあり、その下にやや青味を帯びた和紙に検印紙(1.6×2.7cm)がある。中央に淡い桃色(1.2×1.8cm)に白文で「日本/週報」とあり、その上から朱文円印(径0.9cm)「淺沼」を捺す。
 下部は縦組みで、左右に二重線(4.4cm)があって間隔は改訂七版は6.7cm、改訂十七版は5.6cm。
 改訂七版は「昭和34年11月20日   初版/昭和38年9月1日 改訂再版/昭和40年8月20日 改訂三版/昭和42年8月1日 改訂四版/昭和43年4月1日 改訂五版/昭和44年1月15日 改訂六版/昭和44年6月1日 改訂七版」と並ぶ。「昭和」は二重線よりも上に位置し、改訂四版の下に「 ©」とある。改訂十七版は「昭和34年11月20日 初   版/昭和56年9月15日 改訂十七版」の2行で、その中間の下に「 ©」とある。
 以下の文字は下寄せで、改訂七版「定価 三〇〇円」改訂十七版「定価 五八〇円」。続いて改訂七版「著 者 浅 沼 良 次/発行人 湯 川 洋 蔵/印刷人 松  村   保」若干大きく「定価」と同じ大きさ、また氏名がこの「定価」よりも僅かに下に位置する。改訂十七版は「印刷人 白 井 良 治」に変わっている。
 次に「発行所  日 本 週 報 社」とあって、社名は「定価」や氏名よりも一回り大きい。改訂七版の「発行所」は「定価」や氏名と同じ大きさだが、改訂十七版は「著 者」等と同じ大きさである。「所」の字の左脇下寄りにごく小さく、改訂七版「東京都千代田区神田小川町三の二二/振 替 口 座・東 京 九 九 〇 六 八」とあったが、改訂十七版は「所」よりも僅かに高い位置からごく小さく「東京都世田谷区世田谷四の二二の三二/振 替 口 座 ・ 東 京 九 九 〇 六 八」とあって、行間がやや詰まる。左の二重線の右には「著 者」と同じ大きさで改訂七版「印刷・明和印刷/製本・江口製本」とあり、改訂十七版は後者が「製本・熊倉製本」に変わっている。
 左の二重線の左、下寄りに住所と同じ大きさで「(落丁・乱丁はお取替えいたします)」とある。
 改訂七版には広告が3頁あるが、改訂十七版は奥付が最後の頁である。
 見返しの遊紙は改訂七版は淡い紫色、改訂十七版は淡い橙色。(以下続稿)