それでは昨日予告した、単行本のメモに、文庫版での修正を添えたものを投稿して置く。
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・101頁3〜6行め、
――ガックリきますよね。そして東京府には夏目漱石のお父さんもいて、ここでは二歳の樋/ 口一葉と六歳の夏目金之助が出会って遊ぶ。
山田 そうそう、そんなこともあったかもしれない。
――片や明治五年生れ、片や慶応三年生れ。
数えだとすると樋口一葉(1872.三.二十五〜1896.11.23)が二歳だったのは明治6年(1873)だが、夏目漱石(1867.正.五〜1916.12.9)が六歳だったのは明治五年(1872)である。当時通行の数え年ではなく現代に合わせて満年齢で書いているとして、樋口一葉2歳は明治7年(1874)3月から明治8年(1875)3月まで*1、夏目漱石6歳は明治6年(1873)1月から明治7年(1874)1月で、やっぱり重ならない。作品の誤りなのか、それとも森氏の間違いなのか、追って確認して置くこととしたい。