瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

今野圓輔『幽霊のはなし』(4)

 11月10日付(3)の続きで、内容について細かく見て置こう。
 昨日の冒頭にも断ったように、一昨日に投稿するつもりだったのだが、投稿直前に固まってしまい、止むなく消去して書き直す余裕は残されていなかったので、書きかけの草稿の中から使えそうなものを急遽選んで投稿した。昨日は体調も優れないので本からデータを拾う作業をする気分にならず、しかし私の使用している資料は殆どが図書館蔵書で返却期限もあるし、これを済ませて置かないと先に進めない。

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 9頁(頁付なし)は序章の扉で大半は図版(16.2×7.8cm)、左側の上部に「序章  いない幽霊がなぜ見える*1明朝体の題は大きい。下部、図版寄りに明朝体で小さく「墓場の幽霊 浮田一螵画)*2」とある。
 10頁から本文。1頁15行、1行44字。序章には節はなく3項に分かれ、いずれも頁の頭から始まっている。項目名は一回り大きいゴシック体の2行取り2字下げ、さらに1行空けて本文。
  カエルのおとむらい(10〜12頁14行め)
    イラスト、11頁上
  幽霊はもういない*3(13〜15頁14行め)
    イラスト、13頁左上・15頁左上
  幽霊が見えた*4(16〜18頁10行め)
    イラスト、17頁左上
 19頁(頁付なし)は第一章の扉で大半は図版(16.2×7.8cm)、左側の上部に「第一章  日 本 の 幽 霊*5明朝体の題は大きい。下部、図版寄りに明朝体で小さく「海坊主の図 (芳延画)*6」とある。
 20頁、章題と同じ大きさの明朝体、3行取り1字下げで「船 幽 霊*7」とあり、さらに1行空けて、本文。この頁の残りはこの章の前置きで10行、最後に1行分空白。この章からは一回り大きなゴシック体の項目名は3行取り2字下げで頁の途中にも置かれている。参考までに「も く じ」での改行位置を「/」にて挿入して置く。イラストの位置に加えて、引用・参照されている資料名を挙げて置いた。
  ホレホレがでた(21頁1行め〜)
    イラスト、21頁上
    ※21頁2行め「九州の有明海にめんした菊地川」は「菊地川」ではなく「菊池川」。
    末尾、22頁4行めに小さく「(小寺融吉「旅と伝説」五―6)」。
  足だけが闇の船上に*8(22頁5行め〜25頁13行め)
    イラスト、23頁左上・24頁上
  しつっこかったまぼろしの舟/(26頁1行め〜28頁6行め)
    イラスト、27頁下(頁付なし)
  感ちがいでほんものにドシン(28頁7行め〜)
    イラスト、29頁上
    末尾、29頁2〜3行めに小さく「(以上/三話とも榊原敏「伝説の島原(4)」)*9」。
  アヤカシのいましめ(29頁4行め〜)
    29頁10〜11行め「『綜合日/本民俗語彙』という辞書によると、*10
    30頁12行め、

 群馬県下の、たくさんの幽霊話を集めて『春宵愚談』という本をあらわした住谷修氏は、‥‥*11


  おぼれた人のタタリ(31頁5行め〜32頁14行め)
    32頁3〜4行め、

 これは、浜田数義氏が、「土佐民俗」(昭和46年発行)に発表した「海村漁老聞書」のいちぶを、方言のままだと読みにくいので、標準語になおしたものである。*12」。


    32頁11行めの末に小さく「(拙著『日本怪談集―幽霊篇―』現代教養文庫本)」。
  正体見やぶる股のぞき*13(33頁1行め〜32頁14行め)
    イラスト、34頁下(頁付なし)
    末尾、35頁5行めに小さく「(宮本常一周防大島(2)』「旅と伝説」三―2)*14」。
  あごをかけにくる亡霊*15(35頁6行め〜)
    イラスト、36頁上
    末尾、36頁15行めに小さく「(浜口彰太「民間伝承」三―1)」。
  海底からの悲痛なさけび*16(37頁1行め〜)
    イラスト、37頁下(頁付なし)・38頁右上
    末尾、39頁5行めに小さく「(小寺融吉「旅と伝説」五―6)」。
  東京湾の亡霊*17(39頁6行め〜40頁12行め)
    39頁9〜10行め、

 昭和四十二年(一九六七年)に、千葉県教育委員会がまとめた東京/湾漁労習俗調査報告書の『東京湾の漁労と人生』のなかから、いくつかのべてみることにしよう。*18


  まぼろしの大波と火の海(41頁1行め〜)
    イラスト、41頁下(頁付なし)
    末尾、42頁10行めに小さく「(小寺融吉「旅と伝説」五―6)」。
 1行空けて最後に3行、11〜13行めに

 どうも海上の亡霊、船幽霊の話ばかりが長くなった。ほかにも沿岸の話はたくさんあるのだか/ら、九州から関東までたどっただけでは不公平だが、ここらで陸上の幽霊たちも紹介しなければ/ならなくなった。*19

として、次の節に繋いでいる。(以下続稿)

*1:ルビ「ゆうれい」。

*2:ルビ「ゆうれい」、「螵」は草冠に「恵」。

*3:ルビ「ゆうれい」。

*4:ルビ「ゆうれい」。

*5:ルビ「ゆうれい」。

*6:ルビ「うみぼうず」。

*7:ルビ「ふなゆうれい」。

*8:ルビ「やみ」。

*9:「榊」は木偏に「神」。数字の左右に括弧。

*10:ルビ「そうごう・ごい」。

*11:ルビ「ぐんまけんか・しゆんしようぐ だん」。

*12:ルビ「とさみんぞく・ぎよろうききがき・ほう/げん」。

*13:ルビ「しようたい・また」。

*14:数字の左右に括弧。

*15:ルビ「ぼうれい」。

*16:ルビ「ひつう」。

*17:ルビ「わん・ぼうれい」。

*18:ルビ「ぎよろうしゆうぞく」。

*19:ルビ「ぼうれい・ふなゆうれい・えんがん/しようかい/」。