瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『死の枝』(4)

新潮文庫2226(4)
 2012年10月9日付(1)に、①五刷を2015年2月24日に追加して置きながら、何のメモもしていなかったが、②四十八刷と比較しつつ記述して見た。
 カバー表紙、上部に黒地の四角(4.2×6.6cm)に、明朝体横組みで上に大きく白抜き「死 の 枝」、下に橙色で「松 本 清 張」とある。背景は暗い抽象画で、最下部中央に白抜きで「新潮文庫」とあるが背景に紛れている。
 カバー背表紙、赤地に明朝体白抜きで上部に標題、中央に著者名、ここまでの字配りは②四十八刷に同じ。下部に黒のゴシック体で「新潮文庫明朝体で「〔草〕」横並び、ゴシック体「一〇九」その下は分類票で読めず最下部に「240」とある。
 カバー裏表紙、右上の紹介文は②四十八刷に同じ、上下に横線がある。中央の横線の下、中央に葡萄マークがある。右下隅にゴシック体横組みで小さく「¥ 240」とある。
 カバー裏表紙折返し、ゴシック体で「〜〜新潮文庫〜〜/松本清張の作品」として、ゴシック体で29点33冊を並べる。標題は均等に割り付けられているが詰めた。「或る「小倉日記」伝傑作短編集(一)/黒地の絵  〃  (二)西郷札  〃  (三)佐渡流人行  〃  (四)/張込み  〃  (五)/駅路  〃  (六)/小説日本芸譚/わるいやつら(上)(下)/歪んだ複写/けものみち/半生の記/黒い福音/かげろう絵図(上)(下)/ゼロの焦点/眼の壁/点と線/黒い画集/霧の旗/蒼い描点/影の地帯/時間の習 /砂の器(上)(下)/蒼ざめた礼服/黒の様式/Dの複合/鴎外の婢/分離の時間/死の枝/地の骨(上)(下)」最初の6点のシリーズ名のみ右に出っ張っている。「(上)(下)」は右寄せで詰まり標題が均等。「かげろう絵図(上)(下)」及び「わるいやつら(上)(下)」がほぼきっちり組まれており、他の27点は余裕をもって組まれている。最下部に明朝体で小さく「カバー印刷 錦明印刷」。
 カバー表紙折返しはカラーの「美と語りあうひと時/新潮美術文庫〈ShinchoArt Library 〉/コローヤングのアイドル    価600円」の広告で、右下に明朝体縦組み「カバー 千葉 勝」とある。
 本体、7頁までは組み直されているが②四十八刷に同じで1頁(頁付なし)扉、3頁(頁付なし)「目次」、5頁(頁付なし)中扉、7頁(頁付なし)が1作めの扉でその裏、8頁が本文で頁付がある。①1頁18行、1行43字。
「交通事故死亡1名」7〜34頁5行め。「偽狂人の犯罪」35〜66頁13行め。「家紋」67〜97頁13行め。「史疑」99〜121頁5行め。「年下の男」123〜144頁11行め。「古本」145頁〜170頁18行め。「ペルシアの測天儀」171〜190頁12行め。「不法建築」191〜213頁8行め。「入江の記憶」215〜234頁4行め。「不在宴会」②235〜255頁13行め。「土偶」257〜280頁10行め。中島河太郎「解説」281〜286頁、末尾(286頁10行め)に「(昭和四十九年十月)  」とある。
 次いで「文字づかいについて」が「六」項目、例は示されない。裏は白紙。
 奥付は上部「工」の1画めが太字、左のスペースに「新潮」の印影、右のスペースに横組みで上部に「死  の  枝*1」下部に「定価はカバーの表/示してあります。」、「工」の下、中央に横組みで「新潮文庫 草109f」、縦組みで「昭和四十九年十二月十六日 発  行/昭和 五 十 年 六 月十五日 五  刷」とあって、著者*2/発行者/発行所が並ぶ。「郵便番号」は3桁、「電話〈業務部(〇三)(二六六)五一一一/編集部(〇三)(二六六)五四二一〉/振 替 東 京 四 ― 八 〇 八 番」1行分空けて「乱丁・落丁本は、御面倒ですが小社通信係宛御送付/下さい。送料小社負担にてお取替えいたします。 」。下に太い横線1本あってその下は横組み。「○ 印刷・株式会社三秀舎  製本・加藤製本株式会社/© Seichô Matsumoto 1974  Printed in Japan」最初の○の中に「秀」。
 目録はまず3段組が14頁、13頁め下段3点めまでが「日本文学小 説(空色帯)」で阿川弘之から吉行淳之介までで以下は余白。作者の50音順で配列され、標題の下にやや小さく作者名を添える形で並ぶ。松本清張は10頁め下段13行め「小説日本芸譚/或る「小倉日記」伝/黒地の絵/西郷札佐渡流人行」11頁上段「張込/駅路/わるいやつら(上下)/歪んだ複写/けものみち/半生の記/黒い福音/かげろう絵図(上下)/ゼロの焦点/眼の壁/点と線/黒い画集/霧の旗/蒼い描点/影の地帯/時間の習俗/砂の器(上下)」中段「蒼ざめた礼服/黒の様式/Dの複合/鴎外の婢/分離の時間」まで、標題は均等割付、2分冊は上下に半角括弧があって、間に「下上」と右から並ぶ。14頁めは「日本文学詩・評論・その他(青色帯)」で、会津八一から下段の最後は三木清まで。15頁めは「新潮文庫最新刊」で9点10冊。著者・訳者名、標題、20字2行の紹介文、最下部に定価。(以下続稿)

*1:ルビ「し・えだ」。

*2:ルビ「まつ もと せい ちよう」。