瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

鈴木三重吉『千鳥』の文庫本(1)

岩波文庫31-045-4『千鳥 他四篇』(1)
・1935年11月15日 第1刷発行(170頁)
・1993年9月22日 第19刷発行 定価398円

千鳥 他四篇 (岩波文庫)

千鳥 他四篇 (岩波文庫)

・2015年2月18日 第20刷発行 定価460円*1
 カバー表紙、Amazon詳細ページの書影は第20刷のもので、2015年〈春〉の岩波文庫リクエスト復刊37点41冊のうちの1冊である。同時に復刊された別の1冊を7月10日付「正宗白鳥『入江のほとり』の文庫本(1)」に取り上げたことがある。
 第19刷は'93秋のリクエスト復刊で、橙色の帯の掛かった書影を画像検索して閲覧することが出来る。青紫色地に水色の蔓草のようなものが渦状になりながら右上と左下からはびこり、股のところから葉のようなものが出ており、初心者マークのようだが色は黄色と黄緑色に限らず、橙色と露草色もあり、大きさが均等でないもの、双葉でなく単葉であるところもある。中央の黄土色(10.0×6.0cm)に太線の枠(9.5×5.5cm)があって、文字は横組み中央揃えで上部に明朝体で1行めに大きく「千  鳥」、2行めに「他四編」、3行めに小さく「鈴木三重吉作」、中央やや下に小さく「岩波」の壺印、下部にゴシック体で「 45-4」その下に同じ幅で明朝体太字「岩波文庫」とある。
 カバー表紙折返し、上右に縦組みで、

千 鳥 他四篇
静養先の瀬戸内海の小島の心象風景を、二日/間の出来事の内に切り取った処女作「千鳥」/をはじめ、作者の若い日の夢幻的境地を示す/初期作品五篇。

とあって、第20刷は組み直しており「千 鳥 他四篇」となっている。第19刷には右下に明朝体縦組みで小さく「カバー = 中野達彦/装 画 = 内澤旬子」とあるが第20刷は本体表紙と同じレイアウトだからこのような断りはない。
 カバー裏表紙折返し、第19刷は『広辞苑』第四版の広告、第20刷は下部に「図書」の広告。
 カバー背表紙、レイアウトはほぼ同じだが、標題作「千 鳥」は第19刷は大きく、「 他四篇」は第19刷の方が小さい。「 鈴木三重吉作」は第20刷の方が一回り小さく「作」の前が若干空いている。地色は第19刷は褪色か白く見える。第20刷はカバー表紙と同じ。下部の帯状の部分(5.5×0.8cm)は第19刷は青、第20刷は緑、前者は褪色か。上部に「緑 四五-四」漢数字は半角、中央やや下に「岩波文庫」とあるのは共通。
 カバー裏表紙、レイアウトは同じだが第19刷は印刷が上に寄っている。左上のバーコード1つめ「9784003104545」は一致、2つめは第19刷「1910193004107」第20刷「1920193004601」、右上の1行め「ISBN4-00-310454-4」は一致、2行めは第19刷「C0193 P410E」第20刷「C0193 \460E」少し空けて3行めは第19刷「定価410円本体398円)」第20刷「定価本体460円+税)」。中央に「岩波」の壺印。
 本体は170頁まで一致。
 奥付、下部に2本の太線(6.9cm)があって、第19刷の方が太く見える。1本めの太線の上、左に「千  鳥 他四篇*2」とあって、第19刷はさらに1行「他」字の下から(発行年月日と同じ位置から)「 定価はカバーに表示してあります」の1行があったが、第20刷にはない。太線の下には第1刷の発行日とそれぞれの刷の発行日が入り、続いて1行ずつ空けて「作 者」*3、「発行者 」は第19刷「安江良介」第20刷「岡本 厚」、「発行所」の下に添えてある郵便番号は第19刷は5桁・第20刷は7桁、1行弱空けて第19刷は「電 話 」とあるが第20刷にはなく、郵便番号と同じ位置から1行めは「案内」と第19刷は「営業部」第20刷「販売部」の2つで番号は同じ、2行めは「文庫編集部」でやはり番号は同じ。第20刷には3行めとしてHPアドレスがあるが第19刷にはない。1行弱空けて「作 者」等と同じ位置から「印刷 製本・法令印刷 カバー・精興社」とあるのは共通。その下に2本めの太線があって、太線の間隔は第19刷4.5cm、第20刷4.8cm。2本めの太線の下、「文庫編集部」等と同じ位置からISBNコード、3字分空けて「Printed in Japan」。
 目録、第19刷は4頁で、1頁めの頁付「Z」は匡郭下辺の下、右寄りに小さく入っている。右に3段抜き(但し文字は上段を少しはみ出る程度)で「《文庫リクエスト復刊'93年秋》」とあり、以下横線で3段に仕切って1段に15点、下段は5点で以下余白、合計35点40冊、本書は上段9点めに「千   鳥 他四篇  鈴 木 三 重 吉」と見えている。2頁め以下は「'93,7.現在在庫」で「A-1(〜3)」。ノド側下寄せに「☆印の書目には、文庫版のほかに活字の大きいワイド版〔B6判、並製・カバー〕もあります」とある(括弧は半角)。
 第20刷は「2014,2.現在在庫 B-1(〜2)」と「岩波文庫の最新刊」の「2014.12.」と「2015.1.」の計4頁。(以下続稿)

*1:2017年6月1日追記】日付を「15日」と誤入力していたのを訂正した。なお、このリクエスト復刊のうち1冊を2017年6月1日付「Joseph von Eichendorff“Aus dem Leben eines Taugenichts”(1)」に取り上げた。

*2:ルビ「ちどり」

*3:ルビ「すずきみえきち」。