瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

田辺貞之助『うろか船』(5)

 一昨日からの続きで、5章め「幼き日のことども(砂村風物詩)」について。
 144頁、1行めに2字下げで大きく明朝体で「幼き日のことども――砂村風物詩」とある。12月8日付(2)で見たように「目次」では副題は( )に入っていた。3行分空けて、2行取り4字下げでやや大きな、副題と同じ大きさのゴシック体で1節めの題「おひねり」がある。2節めからは3行取り。末尾に出典の表示はない。
 なお、頁付は下部小口寄りに、偶数頁は1〜2行めの下、奇数頁は15〜16行めの下に明朝体の算用数字で入っているが、奇数頁には14行めの下から章題が同じ大きさの明朝体横組みで入っており、この章は「幼き日のことども―砂村風物詩」である。
「おひねり」144頁2行め〜。
「雑煮以後」146頁13行め〜。
「鹿浜のお婆さん」149頁13行め〜。
「今井先生」151頁14行め〜。
「三杯だよ」155頁7行め〜157頁14行め。
「焼き場」158頁1行め〜160頁15行め。
コレラ」161頁1行め〜。
「ラムの池」163頁7行め〜。
「女木塚」165頁8行め〜169頁12行め。
 題からも察せられるように『江東昔ばなし』に重なる記述が散見されるが、11月29日付「田辺貞之助『江東昔ばなし』(5)」に触れた『女木川界隈』の「新巻の鮭」と『江東昔ばなし』の「新巻の匂い」のように、ほぼそのまま流用しているものはないようだ。詳細は追って検討する。

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 続いて6章め「ことわざについて(N・H・K趣味の手帳)」について。
 170頁、1行めに2字下げで大きく明朝体で「ことわざについて」とあり、2行めは8字下げ*1でやや大きく「N・H・K 趣味の手帳」とある。この2行で3行分取っている。次いで1行分*2空けて2行取り6字下げで「第一日」とある。
第一日」170頁3行め〜。
第二日」176頁7行め〜。
第三日」184頁1行め〜191頁15行め。
 ラジオ放送用の原稿らしく「第一日」の最後の行(176頁6行め)と「第二日」の最後の行(183頁15行め)が、

 では、今日はこの辺で……

で一致している。放送日は記載がない。(以下続稿)

*1:1行めの「に」と同じ高さ。

*2:前の3行取り、後の2行取りの余白で実際には2行分。