豊島区立豊島図書館編集、東京都豊島区発行で3冊刊行された。新書判並製本。
ネット検索では書影はヒットしない*1。豊島区立豊島図書館は現存しない*2。豊島区立中央図書館の前身であろうが、豊島区立図書館のHPには沿革についての記述がない*3。
・『豊島風土記』昭和46年11月20日印刷・昭和46年11月25日発行・非売品・265頁
・『豊島の民話』昭和49年1月31日発行・233頁
・『豊島の歳時記』昭和53年3月30日発行・263頁
以上3冊の、それぞれ初刷を手許に並べているが『豊島風土記』のみ四刷も手許にある。
いづれも表紙から背表紙を経て裏表紙まで、宮尾しげを(1902.7.24〜1982.10.2)の装画で、毛筆の題字は後藤富郎。
扉に続いて東京都豊島区教育委員会教育長の「はじめに」がある。『豊島風土記』は「一九七一年十一月二十日」付で「斎藤 一」、『豊島の民話』は「昭和四十九年 一月」付で「小山昌則」、『豊島の歳時記』は「昭和五十三年 三月」付で「小沢 寛」。『豊島風土記』四刷は「目 次」の後に「はじめに」があり、「昭和五十一年八月二十五日」付で「小沢 寛」。『豊島風土記』の初刷と四刷の異同は別に詳細に比較するつもりなので、しばらく必要に応じて触れるに止める。
奥付は横組みで、上部に関係者名を列挙する。『豊島風土記』初刷はやや左寄りに、
執筆者…後 藤 富 郎(郷土史研究家)
仲 田 喜三郎(区立雑司谷中学校教諭)
堀 切 康 司(区立真和中学校教諭)
伊 藤 栄 洪(区立真和中学校教諭)
表紙絵
本 文…宮 尾 しげを(画家・風俗史研究家)
さし絵
協 力 〈豊 島 新 聞 社/東京都立豊島高等学校〉
となっていた*4。『豊島風土記』四刷では左寄りにやや横長の明朝体で組み直され2箇所の「…」が空白に置き換えられている。『豊島の民話』は中央揃えで、
執 筆 者 後 藤 富 郎
仲 田 喜三郎
堀 切 康 司
伊 藤 栄 洪
絵 宮 尾 しげを
と、肩書きがなくなっている。『豊島の歳時記』は左寄りに、
執 筆 者 後 藤 富 郎
仲 田 喜三郎
堀 切 康 司
伊 藤 栄 洪絵 宮 尾 しげを
後 藤 富 郎協 力 豊 島 新 聞 社
豊島新聞社は昭和24年(1949)創刊の「豊島新聞」の発行元で、現在も週刊で発行を続けている。(以下続稿)