瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山岸凉子『日出処の天子』(33)

あすかコミックス・スペシャル『山岸凉子全集』(9)
 2015年5月14日付(28)に、『全集』各巻のカバー裏表紙折返しの「あすかコミックス・スペシャル/山岸凉子全集」全32巻の目録と、奥付裏から始まっている1頁5点の「あすかコミックス・スペシャル」目録を確認した。当時、昭和63年(1988)から平成3年(1991)に掛けて増刷されたものを参照したが、その後、2015年5月11日付(25)に追加して置いたように、平成6年(1994)に増刷されたセット(第8巻のみ平成4年)を見る機会を得た。
 カバーは一致。もちろん裏表紙折返しも同じである。なお、従来見ていた全巻セットでは『5』のみ昭和63年の増刷(9版)であったが、カバーは平成元年(1989)の消費税導入後のものに掛け替えられている。
 奥付裏は、昭和63年の増刷の『5』のみ白紙であった。今回『5』の平成6年(1994)の増刷(25版)参照するに、他の巻と同じく目録があって、全集18〜21・31の5冊が紹介されている。昭和63年5月25日の増刷(『5』9版)までは目録はなかったが、以後、平成元年7月1日の増刷(『2』11版)までに目録を入れることにしたものか。2015年5月16日付(30)に見た、山岸凉子全集20『妖精王3』の平成元年7月1日の増刷(5版)もやはり目録が5頁あり、さらに1枚何も刷られていない紙が挟まる。昭和期の増刷を他に見ていないので断定は出来ないが、目録は平成に入ってから追加されたという見当を示して置く。
 本体の見返しであるが、2015年5月12日付(26)に見たように、平成3年(1991)6月15日の増刷(『6』16版)までは小紋風の模様が印刷されていたが、平成3年11月20日の増刷(『8』17版)には模様がなくただ白いだけになっていた。今回参照した全巻セットは全てこれよりも新しい刷なので、見返しの模様はなくなっている。
 奥付の形式は共通。横組みでゴシック体は小さく、明朝体は太字。平成4年11月23日の増刷(『8』19版)までは「発行者」は「角川春樹」であったが、平成6年2月10日の増刷(『2』22版『6』23版)からは「角川歴彦」に替わっている。角川春樹(1942.1.8生)は平成5年(1993)9月に社長を退任、弟の角川歴彦(1943.9.1生)が社長に就任したのは平成5年(1993)10月である。「発行所」の2行め、平成6年2月10日の増刷(『2』22版『6』23版)までは住所の次に「振替 東京3-195208」とあったのが、平成6年11月25日の増刷(『1』24版『3』『4』『5』『7』25版)は「振替=00130-3-195208」に替わっている。3行めは昭和63年5月25日の増刷(『5』9版)は「電話 編集部 03-238-8497 営業部 03-238-8521」であったが、平成元年7月1日の増刷(『2』11版『妖精王3』5版)は「電話 編集部 03-817-8497 営業部 03-817-8521」に、平成2年11月20日の増刷(『1』14版『3』『4』『7』15版)では「電話 編集部 03-239-8651 営業部 03-817-8521」に、平成3年6月15日の増刷(『6』16版)から平成4年11月23日の増刷(『8』19版)までは「電話 編集部 03-3239-8651 営業部 03-3817-8521」に、平成6年2月10日の増刷(『2』22版『6』23版)からは「電話=編集部03-3222-7966 営業部03-3817-8521」に替わっている。平成元年7月1日の増刷(『2』11版『妖精王3』5版)までは「印刷・製本」が「凸版印刷株式会社」で次に1行分の空白があったが、平成2年11月20日の増刷(『1』14版『3』『4』『7』15版)からは「印刷」が「旭印刷株式会社」で2行め「製本」が「本間製本株式会社」と替わっている。「初版発行」とそれぞれの版の発行日は、昭和までは年号で表示されていたのが、平成になってからは西暦に切り替えられている。ここの算用数字のゴシック体のみ、明朝体と同じ大きさ。発行日の下に匡郭の下辺があるが、右寄せで発行年月日の下に、平成4年11月23日の増刷(『8』19版)までは「Printed in Japan落丁・乱丁本はお取替えいたします。」の2行だったのが、平成6年2月10日の増刷(『2』22版『6』23版)からは3行め「この物語はフィクションであり、実在の人物、団体名とは関係がございません。」が追加されている。
 左下に、平成元年7月1日の増刷(『2』11版)までは翼と足を拡げ羽を加えた鳳凰のマークとゴシック体でやや大きくISBNコードと半角空けてCコードが入っていたが、平成2年11月20日の増刷(『1』14版『3』『4』『7』15版)からはこの上に次の2行が追加される。「●「日出処の天子」は,『ララ』に1980年4月号から1984年2月号,4月号〜6月号まで掲載された作品です。」●は○で囲われ、二重鍵括弧も半角。なお、平成元年7月1日増刷の『妖精王3』5版には「●「妖精王」は,「花とゆめ」に1977年9号から1978年21号まで掲載された作品です。」とある(●は○で囲われている)。(以下続稿)