瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『北区の歴史』(2)

・北区役所企画部広報課編集発行『北区の歴史』(2)
 並製本、表紙は初版と第五版は細かい毛を漉き込んだ、やや青みがかった横縞模様の用紙。第十二版・第十三版は縞模様はなく、第十二版は橙色、第十三版は紫色の用紙。
 表紙、初版は左上に明朝体で「北 区 の 歴 史」とある。第五版は「北 区 の 歴 史/ 付録 かわら版北区史 」とあって、標題は組み直されており*1副題の分だけ右に移動している。第十二版・第十三版は中央やや左寄りに毛筆で「北区の歴史/ 付録 かわら版北区史」とあるのは共通。
 背表紙、初版の上部には標題を印刷した紙が貼付されているため、元の文字は不明。下部に文字はない。第五版は製本されており背表紙全体が不明。第十二版と第十三版は上部に明朝体で「北 区 の 歴 史」とあり、下部には分類票などが貼付されているが文字はないようだ。
 裏表紙、初版には左下に前回紹介した刊記がある。第五版・第十二版・第十三版には文字はない。
 見返しは本文用紙と同じ紙を貼付。遊び紙にて上下2箇所のホチキスの芯を隠している。
 扉(頁付なし)は初版・第五版とも表紙と同じ題が同じ位置に入る。第十二版・第十三版は第五版に同じ。
 「目  次」(頁付なし)は、初版は扉の裏の見開き2頁のみであったが、第五版は3頁めに「付録」が追加されている(初版の3頁めは白紙)。第十二版・第十三版は第五版に同じ。
 本編(1〜60頁)は一致。但し細かい比較はしていない。
 初版は本編に続いて裏表紙の見返しの遊紙があるが何も刷られていない*2
 第五版は61頁(頁付なし)が「付録 かわら版北区史」の扉で、左上に明朝体縦組みでこの題が入る。第十二版・第十三版も同じ。本文は62〜116頁、最新の内容は昭和44年(1969)である。「区報」類に連載されたらしく思われるが、本編も含め、*3執筆担当や初出等についての説明はない。
 裏表紙の見返しの遊紙、表面の下部に奥付がある。第五版は縦線(5.9cm)2本に挟まれた間(4.3cm)に、右半分強に発行年月が5行、左半分はゴシック体で、

   北 区 の 歴 史
          付録  かわら版北区史
 
  編集発行  北 区 役 所 企画部広報課

とある。標題は四倍角で「付録」の高さは「区」の下の空白と同じ。行末は発行年月とも全て揃っている。2本めの縦線の左に明朝体で「  印 刷 所  杉 山 印 刷 株 式 会 社」と、発行年月及び「編集発行」の行と上下を揃えて入っている。第十二版・第十三版は縦線(5.6cm)の間、発行年月が初版とそれぞれの増刷年月の2行になっているので間隔(3.1cm)が狭くなっている。(以下続稿)

*1:「史」の5画めが第五版はただの払いだが初版は少し「へ」の如く書き出しが折れている。

*2:3月12日追記】私の見たB区立S図書館本には、この遊紙の表面に「昭和 53, 3,31」受入印と「寄 贈」印がある。3月10日付(4)に見た北区教育委員会・昭和五十年二月発行『北区の歴史』も同じ図書館の所蔵で、奥付に全く同じ印が捺されている。北区のどこかの部署より纏めて寄贈があったのであろうが、寄贈者名は記載されていない。

*3:3月10日追記】本編には説明があったので削除(見せ消ちに)した。