瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『豊島図書館郷土シリーズ』(2)

 1月7日付(1)の続きで『豊島風土記』の初刷と四刷を比較して見る。
 頁数は265頁で同じだが、初刷の用紙は裏写りしてしまっていたのが、四刷は裏写りしないよう紙を厚くしたため、初刷(1.3cm)よりも四刷(1.7cm)は厚くなっている。宮尾氏の手になる表紙絵は裏表紙の右上を白く区切って[ぞうしがや鬼子母神]と入れ、裏表紙には「めいぶつそば切」の看板柱のある店先、表紙には「鬼子母神」の額の懸かった鳥居と鬼子母神堂が少し描かれている。参拝・遊山の人々は表紙に7人、裏表紙に7人(他に蕎麦切の店の男1人)描かれる。文字は表紙の上部に毛筆行書の横書きで「豊島風土記」とあり、*1裏表紙の右下隅に手書きで右上から左下に向けて「しげを画」と署名。背表紙の上部に毛筆行書の縦書きで「豊島風土記」、下部に明朝体縦組みで「豊 島 区」とある。
 見返し、遊紙があって、扉はアート紙で上部左寄りに明朝体横組みで「豊 島 風 土 記」、左下部に笹につるされた「すすきみみずく」のイラストがあり右下に「しげを」。下部右寄りに明朝体横組みで「豊 島 区」。
 初刷は続いて1月7日付(1)に見たように豊島区教育委員会教育長の斎藤一は じ め に」があるが、四刷は中央やや上部に明朝体太字の縦組みで「豊 島 区 の 歴 史」とある扉。同じ扉が初刷では目次の後にある。
 「目   次」は11頁(頁付なし)。目次の最後(11頁12〜13行め)に、

     さし絵、表紙画(鬼子母神門前町風景)宮尾しげを
     題 字 後 藤 富 郎

とある。裏は白紙。
 四刷では1月7日付(1)でも注意したように、目次の次に「昭和五十一年八月二十五日」付の「東京都豊島区教育委員会/教育長   小 沢  寛」の「は じ め に」が2頁(頁付なし)がある。すなわち、初刷の斎藤氏の「はじめに」は再録されていない。両者の比較は別に行うこととする。
 本文1〜243頁は一致(しているようだ)、巻末の245〜265頁「豊島区史年表(抄)」は264頁13行めまでは一致する(ようだ*2)が、14行めに誤脱していた項目を補ったことで、以下にズレが生じている。(以下続稿)

*1:3月2日追記】見落としがあったので灰色太字で補った。

*2:3月1日追記3月1日付(3)に確認したように、246頁にも追加があった。