昨日の続きで『豊島風土記』の初刷と四刷の比較。
初刷の斎藤氏の「はじめに」に触れてある「豊島の昔を記録する会」については、巻末の「豊島区史年表(抄)」に開催日が記載されている。それから編集発行の「豊島図書館」等の区立図書館について、また、写真提供の「豊島新聞社」についても記載があるので、引用して置こう。
まづ247頁1行め、最初の枠に「西 暦| 年 号 | 豊 島 区 史 年 表 (抄) 」とある。
262頁5行め「一九四九| 二四|一・一豊島新聞創刊。」とある。この年はこの1行のみ。
263頁2行め「一九五八| 三三|六・一豊島区立豊島図書館開館。」とある。この年もこの1行。
以下、ついでに図書館関係の条を抜き出して置こう。
263頁7〜8行め「一九六一| 三六|」年条の2条め「一二・豊島図書館に「区民文庫」創設。」
263頁11〜13行め「一九六三| 三八|」年条の2〜3条めに、
六・一区教育委員会、図書館外貸出し専用車にて巡回貸出し開始。
一〇・区視聴覚ライブラリー・史跡スライドの無料貸出しを始める。
とある。
264頁5〜7行め、め「一九六六| 四一|」年条の1条めに「八・一豊島区立図書館専用車「あけぼの号」にて巡回貸出し開始。」
264頁9行め以下の、3月1日付(3)で問題にした「一九六八| 四三|」年条の2〜4条め、
四・二七豊島区立図書館「豊島の昔を記録する会」、第一回開催。
六・七第二回「豊島の昔を記録する会」開催。
八・一豊島区立巣鴨図書館開館。
初刷の「一九六九| 四四|」年条の2条め、264頁16行めに「六・一八「豊島の昔を記録する会」第三回開催。」とある。四刷では265頁1行めで、頁が改まっているので上欄に「一九六九|昭和四 四|」と「昭 和」から年が入っている。
同年条の4条めには「一一・一二「豊島の昔を記録する会」第四回開催。」とある。
「一九七〇| 四五|」年条は初刷では5条(265頁4〜9行め)だったのが四刷では3月1日付(3)に見たように、6条(265頁5〜11行め)に増えている。初刷の1〜2条め=四刷の2〜3条めに、
五・二一「豊島あちらこちら」発刊(区教育委員会編集)
六・一七「豊島の昔を記録する会」第五回開催。
とある*1。『豊島あちらこちら』は未見だが、郷土誌の類らしいので注意して置く。
「一九七〇| 四五|」年条の最後が本書刊行の記事であることは、やはり3月1日付(3)に触れたが、その前の条が「六・一区立千早図書館開館。」である。
なお、263頁14行め「一九六四| 三九|」年条の1条め(264頁2行めまで5条)に「五・三一「豊島を語る会」の発会式開催。」とある。4年後の「豊島の昔を記録する会」に似た会のように見えるが、以後開催の記事もなく詳細は分からない。(以下続稿)
*1:なお、この次の条が2行あるので条数より行数が1つ多い。