瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

遠藤周作『わたしが・棄てた・女』の文庫本(5)

講談社文庫(5)新装版*1

・2012年12月15日第1刷発行(341頁)定価600円
・2014年4月10日第3刷発行 定価600円
 カバーは同じ。
 カバー裏表紙のレイアウトは2014年11月6日付(1)に見た第94刷にほぼ同じだが、右上の「ISBN978-4-06-277302-7/C0193 \600E(0)」は従来の太字ではなく小さなゴシック体になっている。また、紹介文は第94刷に基づきながら以下のように改められている。

 学生の吉岡が二度目のデイトで軀*2を/  奪ってゴミのように棄てたミツは、/無垢*3な田舎娘だった。その後、吉岡は社/長の姪との結婚を決め、孤独で貧乏な生/活に耐えながら彼からの連絡を待ち続け/るミツは冷酷な運命に弄*4ばれていく。た/った一人の女の生き方が読む人すべてに/本物の愛を問いかける遠藤文学の傑作。

 奥付の上部「|著者| 遠藤周作」まで一致。中央から下の異同は「© Junko Endo 2012」が「© Ryunosuke Endo 2012」となっていることと、第1刷発行日に加えて第3刷発行の1行が追加されていること。
 第1刷の目録はまず「講談社文庫◆最新刊*5」が2頁、1頁め10点11冊、2頁めは11点13冊、本書は1頁めの8点めに明朝体縦組みで、

遠藤周作 新装版 わたしが・棄てた・女 〈一〇〇万人が涙した、無垢な女の究極の愛。/遠藤文学の傑作が待ちに待った新装版に! 〉

とあるのだが、やはり2014年11月6日付(1)に指摘したように、数年前に丹阿弥氏のカバーから藤川氏のカバーに改装されたところなので、どうも妙な感じである。目録の3頁めは「講談社文芸文庫」の3点で、「遠藤周作遠藤周作短篇名作選」「岩阪恵子/木山さん、捷平さん」「木山捷平/落葉・回転窓 木山捷平純情小説選」。4〜8頁めは3段組の「講談社文庫 目録」で内館牧子から折原みとまで。8頁めの左下に横組みで「2012年12月15日現在」とある。「う・え・お」の順に並んでいるが2音目は50音順ではなく、遠藤周作は1頁め下段16点めから2頁め上段8点めまで12点が挙がるが、遠藤氏の前は「we are/宇宙兄弟!編」で、次は「永 六輔/矢崎泰久」となっている。カバー裏表紙折返しの10点は、ここの12点のうち1点め「ユーモア小説集」と10点め「『深い河』創作日記」がなくなっている。
 第3刷の目録は「講談社文庫 目録」が8頁、1頁めは宇江佐真理から始まり8頁めは柏木圭一郎まで。8頁め左下に横組みで「2014年3月15日現在」とある。遠藤周作は1頁め下段11点めから2頁め上段3点めまで第1刷と同じ12点が挙がり、前後も第1刷に同じ。(以下続稿)

*1:投稿当初(4)になっていたのは、2015年1月6日付(4)よりも前、2014年11月8日付(3)に続いて2014年中に準備したものだったからである。どこに不足を感じて当時投稿しなかったのか、覚えていないが日付などに微修正を加えて上げて置く。

*2:ルビ「からだ」。

*3:ルビ「むく」。

*4:ルビ「もてあそ」。

*5:◆は講談社文庫のマーク