瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『豊島図書館郷土シリーズ』(10)

・第2集『豊島の民話』(1)第2刷
 1月7日付(01)及び3月5日付(07)に取り上げた。後者に「見た」のは「いづれも初刷である」と書いたが、その後、第2刷を見た。奥付の発行日は「昭和49年1月31日 第1刷/平成19年2月28日 第2刷」となっている。
 第1刷(初刷)は17.4×11.3cmであったが、第2刷は18.8×12.5cmと大きくなった、縮刷版ならぬ拡大版である。
 見返し・見返し遊紙が濃クリーム色の色上質紙であるのは同じ。その次の中央やや上に墨書で標題「豊島の民話」とある扉が、第1刷ではアート紙であったが、第2刷では扉ではなくなって、アート紙ではなく本文と同じ用紙になっている。すなわち第2刷では1頁(頁付なし)が、この墨書の「豊島の民話」なのである*1
 第1刷の1頁(頁付なし)は上部中央に宋朝体縦組みで「は じ め に」とあったが、これは扉裏の白紙とともに第2刷では省かれて詰められているのである。但し5〜8頁「目  次」の6頁1行めは第2刷も「は じ め に」のままである。
 2〜233頁は一致する(ようだ)。233頁の裏は白紙。
 奥付、上部は第2刷も1月7日付(01)に引いた第1刷と同じように見えるが「執筆者」と「絵」が担当者の姓名と同じ大きさになっている。3月5日付(07)に引いた、中央左のシリーズ名と標題は同じような位置に置かれているが、標題が第1刷では宋朝体であったのが、第2刷では縦長の教科書体になっている。下部の子持線(9.2cm)2本に挟まれた間(4.7cm)に、左上に先に引いた発行日2行、右下に5行、異同は2行めが「印刷  丸正印刷紙工株式会社」となって、この社名の幅が上の「豊 島 図 書 館」と下の「東 京 都 豊 島 区」の幅が揃っていること、3〜4行めの間を1行弱空けて住所になるが、2行めの社名の幅が増えた分、第1刷では「1-18-1」であったのが第2刷「1−18−1」と幅を取っている(開始位置も0.5字分左に寄っている)。5行め「電話 03(3981)1111 内(427)」と1桁増えている。
 奥付の裏は白紙。(以下続稿)

*1:この第2刷はどこかの図書館の蔵書を複写して版下にしたらしい。この墨書の標題の下に、もとにした図書館蔵書の、横長の楕円形双郭の受入印の痕跡が残っている。何故完全に消さなかったのか、よく分からない。私の参照した本には、この印の痕跡の中に赤の横長の楕円形双郭の受入印があり、上部に丸ゴシック体「・T区立C図書館・」、中央に黒で「22.9.14」の年月日、下の番号が入る枠には何も記入されていない。