瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

佐多稲子『くれなゐ』(2)

新潮文庫360(2)
 2012年10月25日付(1)に補ったように、その後、四十四刷を見た。
 書影は三十四刷に同じ。前回表示出来なかった書影をここに補っておく。

くれなゐ (1952年) (新潮文庫〈第360〉)

くれなゐ (1952年) (新潮文庫〈第360〉)

 今、手許に三十四刷はないが、前回の三十四刷のメモと、三十四刷と比較しつつ2014年1月31日付「佐多稲子『素足の娘』(1)」にメモした新潮文庫1499『素足の娘』三十四刷があるので、これと比較しつつ四十四刷についてメモして置こう。
 カバー表紙は三十四刷に同じ。
 カバー背表紙の下部、白く抜いて[さ 4 1]すぐ下に小さい横長の長方形の枠にゴシック体横組みでごく小さく「新潮/文庫」とあり、その下に「821 ―  240」とある。分類票の下にあるため透けて見えているが寸法は計測不能*1
 カバー裏表紙、右上に紹介文があってその上下に横線、

二年の勾留生活から解放され、猛烈/な勢いで文学の仕事をしようとして/いる夫、小説家であり「新しい女」で/ある妻。互いに愛情と理解をもって/新生活の建設に努めているはずの夫/婦が、家庭生活にまつわる因襲や習/慣から苦悩をなめる姿を、プロレタ/リア運動に参加する作者自身に起っ/た事件をもとに、仕事をもつ妻とそ/の夫とが当面する問題を深く追求し、/妻の立場から的確に描いた力作。*2

とあり、中央の横線の下に「ISBN4-10-108201-4 C0193 ¥240E 定価240円」とあってその下の中央に葡萄マーク*3
 カバー裏表紙折返し、上部は三十四刷と同じ組み方のようで「く  れ  な  い/素  足  の  娘」の2点、最下部左に明朝体で小さく「カバー印刷 錦明印刷」とある*4
 本体、157頁と奥付の間の見開きが「新潮文庫最新刊」2頁。
 奥付のレイアウトは新潮文庫1499『素足の娘』三十四刷に同じ、現行のもので、異同は上部の横組み部分、標題を挟む2本の横線(6.7cm)の間が「素足の娘」は0.8cmと振り仮名がある分僅かに広い。2本めの横線の下、左に「新潮文庫」中央に葡萄マーク、右に「草 82 = 1」とある。縦組み部分の異同は発行日の2行で以下は一致。下部の横組み部分、2本の横線(6.7cm)の間(0.7cm)に「○ 印刷・東洋印刷株式会社 製本・加藤製本株式会社/  © Ineko Sata 1952  Printed in Japan   」とあり、その下にカバー裏表紙と同じISBNコードとCコード*5。(以下続稿)

*1:2021年2月28日追記】四十六刷は[さ 4 1]のすぐ下に「新潮文庫 280」数字の下に太い下線。

*2:2021年2月28日追記】「追究」になっていたが四十六刷により「追求」とする。

*3:2021年2月28日追記】四十六刷には上の横線はなくなっている。左上にバーコード2つ「9784101082011/1910193002806」少し空けて中央の横線の上「定価280円(本体272円)」。中央の横線の下「ISBN4-10-108201-4/C0193 P280E」葡萄マークは横線の下、右端に移動。

*4:2021年2月28日追記】四十六刷は3点めに「夏の栞」。

*5:2021年2月28日追記】四十六刷について、ここのメモと対象出来る限りの異同を示す。標題の2本の横線の下、右に「さ-4-1」、下部の横線2本に挟まれた間、1行めの製本所「 製本・有限会社加藤新栄社」。