瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『都電往来』(4)

 昨日の続き。
 見返しの用紙は見開きの裏も絹目。
 1頁(頁付なし)扉から100頁までアート紙。
 扉は初版・再版で一致しており、左上に細い線の枠(12.9×3.4cm)があって中は灰色地に表紙と同じ墨書の標題、左下に同様の枠(5.7×1.4cm)があって副題「豊島区と荒川線」があってこれは右上(5.0×0.2cm)が標題の枠が上に被さっている。副題の文字も表紙の文字と同じだが、扉では5.0×1.0cmの範囲に収まっているものが、表紙では6.2×1.2cmの範囲に拡大して使用している。再版の表紙では字間を拡げて6.3×1.0cmの範囲に収めている。
 2頁(頁付なし)は前面に薄い灰色でスケッチが印刷され、右下にゴシック体横組みで小さく「絵は 区立高田中学3年 渡辺周治君の作品」とある。スケッチはサンシャイン60を背景に走る[早稲田]行の[7507]で、中央上部に表紙や扉の標題と恐らく同筆の墨書で、

豊島区の地形は 鷹が羽をひろげて
空に舞うさまに 似ているという
新宿区に接するくちばしの部分から
大きくひろげた右の翼が北区に続く所まで
都電荒川線は 私達のまちを南北に走っている
七十年の星霜と 庶民と共に生きた電車
そして今 都内唯一の都電として
限りない郷愁と愛着をもたれている
私たちのまちを行く荒川線の春秋を
わたしたちの目で 見直そう

とあって、初版は黒だが、再版は濃い灰色で刷られている。
 3頁(頁付なし)は全面カラー写真で、右上にゴシック体と明朝体横組みで「サンシャイン60と都電/ ―鬼子母神付近より―」とあって「鬼」字の1画めを欠いている。写っているのは[ワンマン] [ 早 稲 田 ]行の「7002」で、表紙の写真に写る「7001」に同じ型である。
 4〜5頁(頁付なし)は各3つずつカラー写真を掲載、5頁の上段左に薄い緑色で豊島区の形を示し、その右側を貫く赤い破線及び3箇所の赤いにて荒川線を示し、これに重ねて楷書体横組み「豊島区/と/荒川線」とある。水色地の上下が半円形の紺色の枠に明朝体縦組み(2行め下寄せ)でそれぞれの写真のキャプション、4頁上は「新宿区から豊島区へ   /神田川を渡る都電」、中「明治通りと平行に走る都電  /学習院下」、下「千登世橋をくぐり    /鬼子母神前へ」、5頁上「高速道路5号線と      /東池袋四丁目停留所」、中「山手線ガード下      /大塚駅前停留所」、下「とげぬき地蔵の帰り道   /庚申塚停留所」。写っている車輛はいづれも黄色で、行先と番号が読めるのは4頁中[三輪橋]7006、5頁下[三輪橋]7512。5頁上の行先と番号、5頁中の行先は読めそうだが無理に読まないで置く。(以下続稿)