瑣事加減

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新田次郎『八甲田山死の彷徨』(1)

森谷司郎監督『八甲田山 昭和52年(1977)6月18日公開

八甲田山~完全版~ [VHS]

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八甲田山 完全版 [DVD]

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八甲田山 特別愛蔵版 [DVD]

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八甲田山 特別愛蔵版 高倉健 主演 DVD2枚組

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八甲田山 HDリマスター [Blu-ray]

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サウンドトラック
八甲田山

八甲田山

・パンフレット
【映画パンフ】八甲田山 森谷司郎 高倉健 北大路欣也

【映画パンフ】八甲田山 森谷司郎 高倉健 北大路欣也

・ちらし
・ポスター
映画ポスター 高倉健 加山雄三 栗原小巻「八甲田山」

映画ポスター 高倉健 加山雄三 栗原小巻「八甲田山」

 公開時、私は幼稚園児だったからもちろん映画は見ていない。「天は我々を見放したッ」は知っていた。小学生の頃にテレビ放映されたときに見たのだけれども、2時間50分と長いので最後まで見せてもらえなかった。それで翌日、どうなったか父に説明してもらった記憶がある。
 2009年8月に『特別愛蔵版』DVD2枚組を借りて、ようやく最初から最後まで通して見ることが出来た。そのとき特に印象深く思われたことを、今回改めて確認して書いて置こうと思う。
 ところで私は3月29日付「山岳部の思ひ出(1)」等に述べたように高校時代山岳部に所属していたけれども、雪山の経験はない。部室にあった新田次郎孤高の人』を読んだけれども、わざわざ雪山に登りたいとは思わなかった。修学旅行のスキーでも5月5日付「スキー修学旅行(2)」に述べたように山岳部員の癖に誰よりも短く、100mも滑らずに終えてしまった。けれども、山岳遭難の顛末には興味がある。
 尤も、原作も映画もかなりフィクションが織り交ぜてあるようだが、そこも含めて良く出来ていて、少しも飽きなかった。その、実際の遭難と小説・映画の違いの指摘は、既に多くの人によって成されていることだし、私は遭難当時の新聞や報告の類の探索もしていなければ、原作を読んでもいない*1ので8年前に映画だけ見た上で気になった瑣事について述べて置こうと思うのである。(以下続稿)

*1:当ブログお定まりのパターンの“読むための準備”である。――新田次郎の小説は高校山岳部の部室にあった『孤高の人』と短篇集、それから父が持っていた『聖職の碑』と『新田義貞』を高校の頃に読んだが『八甲田山死の彷徨』とは縁がなかったのである。